金融機関跡地にパクチー銀行のリアル店舗をつくります

パクチーハウスを無店舗展開してから3年半、鋸南と世田谷の2拠点ライフを始めてから明日で2年です。契約後まさかの大型台風直撃で被災地としての町で鋸南エアルポルトをスタートしました。半年足らずで新型コロナ騒動が開始。世界は不可逆的な変化に晒されました。

外出や営業の自粛を要請され、世界が「止まっている」というように信じ込まされていますが、そんな訳はありません。価値観は日々変化し、常識はコロコロ変わっています。そういうものに「対応」する時代は終わりました。

他人や他のまちに合わせて行動するのは衰退を選ぶのと同義です。自分の体験と考えを、自らの行動により社会と世界に還元しましょう。まだ誰もやっていないことは大いなる価値。否定的な意見は、単なる恐れ、やっかみです。そして未来を見据えてない可能性が高いです。

「いいね!」より行動。大きな意図でなく、個々人の希望のみが世界をかたちづくるんです。

というわけで、僕は、パクチー銀行を保田駅前の一等地につくることにしました。今はシャッターが閉まった商店街を、鋸南エアルポルトとパクチー銀行で挟み込みます。ここを何度も往復すれば、何をしたいか、何をすべきか見えてくるでしょう。僕はそのアイデアを、全面的に応援しますよ!

 

ラストスパート:全緑で楽しもう!

3月10日の閉店まで、あと10日。最終日はパーティです(要申込)

少しでも多くのお客さんに楽しんでいただくため、立ち飲みスペースを大幅に増やし、また、予約数を一気に減らしております。

また、少しでも円滑なオペレーションをするため、一部のメニューを廃止します。いずれ全てのメニューを公開しますので、ぜひ自分で作ってください。

キャパシティの1.5倍ぐらい入っていただいていますが、厨房設備はそのまま、ビールを注ぐスピードも変えられません。一つずつ丁寧に出したいと思いますので、お待たせすることも多いと思います。時間と心にゆとりのない方は、お互い不幸になる可能性がありますので、ご来パクはご遠慮ください。

では、お互い全緑で楽しみましょう!

 

パクチーハウス・ファウンダー
佐谷恭

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カウントダウン23: コミュニティは一度できたら無くならない

あと23日。

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オバマ大統領のお父さんがカンパクを求めて。「島原のRUN」の仲間や「世界一周写真展」のりえちゃん、みほちゃんら、「面白い会」のキクちゃん、ライブドア時代の石山くんも。そして森岡さんハッピーバースデー。

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久しぶりにカンパクの動画をFacebookページでシェアしたところ、オバマ大統領のお父さんがコメント。翌日に来てくれました。毎日スピーチをしています。だいたい3-4人の方が動画を撮ってくれていると思います。「公開」で投稿してくれるととても嬉しいんです。

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public’S’peaceに、PAX Coworkingのメンバーみっちゃんがお母さんとご来パク。キッチンにかかりっきりでほとんど喋れなかったー。「面白い会」のキクちゃんもすぐ横の席にいました。キクちゃんとも最後少し会話を交わしただけでした。

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新サハラの女王レナさんが、「島原のRUN」の伊藤さんや鹿田さんを連れてきてくれました。レナさん出身の島原で、3年前にサハラマラソン報告会をしました。そのときの会場が鹿田さんが運営に携わる「Music Studio cachecache(カシュカシュ)」でした。終了後、屋台の脇の野外席で飲み続け、翌朝「島原のRUN」の定例朝ランに参加したのがいい思い出です。レナさんがランナーになるきっかけとなったぐるなびの投資チームの岡田さんにも来ていただきました。

島原を訪れた際に「六兵衛」という名物麺料理を食べました。サツマイモで出来た黒い麺です。島原の方々は「美味しくない思い出」を語ってくれる方が多かったのですが、とてもおいしくいただきました。そして、六兵衛にパクチーを練りこんで「八九兵衛」いつか作るぞと心に決めています。

やはりほとんどお話ができなかったのですが、遠くからご来パクいただき雰囲気を感じてもらったので、また僕が島原再訪し、一緒になにかできればと思っています。店舗閉鎖はこの10年であった人との協働への第一歩です。

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「島原のRUN」グループの横は、この日誕生日だった森岡さんのグループ。森岡さんも再来年サハラマラソンに行く予定です。前回のパトリック来日記念パーティに続き、また同じ日に居合わせるとは縁ありますね。森岡さんがFacebookにパクチーハウスの閉店の理由を「未来に自由を作るため」と書いてくれました。

「みんなの家がパクチーハウスになるために、お店をなくす」
その考えが愛しくも眩しくあったのです。
型にとらわれることなく
自由に考え自由に動き
自分が自由であることを楽しむ。

お客さんそれぞれが、閉店や無店舗展開について僕の話を聞いたり、推測したり、誰かと話したりして解釈してくれるのが嬉しいです。パクチーハウスでの経験を、何らかの形で残せればと思っています。そこで思いついたのが、『89の証言集』(仮称)の作成です。パクチーハウス東京閉店記念出版の一つです。ご協力いただける方を募集しています。

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100人による「世界一周写真展」のりえちゃんとみほちゃんが、一緒にやっていたさわのさんと森山さんと立ち飲んでいました。りえちゃんと会ったのは、6年前のメドックマラソンでした。パクチーハウスの研修担当関西人石田さんがいつぞやの旅で会ったのがきっかけ。辿ってみると不思議な縁が複雑に絡み合って今があります。

カンパクの際に「島原のRUN」のことに軽く触れたところ、森山さんが長崎出身だということで、ここもまたつながりましたー。最終的には誰と誰が元々の知り合いかがよくわからない状態に。

そんなこんなで店舗を閉鎖しても、ここで出来た縁が面白いものをどんどん生んでいくと思います。そういう意味で、パクチーハウスもその他いろいろなコミュニティというものは、一度出来たら無くなることはないということもできそうです。

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ライブドア時代の同僚の石山くんが30人も連れて盛り上げてくれました。「10年経つといろいろ変わりますねー」と共通の知人のことなど話していましたが、体型ややっていることは変わっても本質的には子供の頃から変わらないんだろうな、などと思っていました。

 

カウントダウン28: 瞬時にして形成されるコミュニティ

あと28日。

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立ち飲みスペースに友人が溢れ、どんどんつながった。常連田ちゃん、前橋シャルソン藤澤くん、永瀬3姉妹とブライアン、ご近所啓子ちゃん、ボウサリング早川さんなど。名古屋から初来パクの中国の方に「人生で最高の日だった」と言われた。嬉しい。

IMG_1539業前、近所のRungtaで行われている「TRIBAL TRAVEL」という展示会の帰りに、ネパールを歩いている大久保さんが立ち寄ってくれました。店長うっしぃがトークイベントで会った方。僕は初対面。自分の脚で見て廻る旅人と話すのはやっぱり楽しいです。訪問国数だけが自慢の人もいるけれど、有名な観光地を訪れるのではなく、自分なりの視点で世界を見て、それをいかに社会に還元できるかで、旅人の価値は決まると思います。ほんの数分の立ち話で、どれだけワクワクするか。

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営業開始してすぐに、常連の田ちゃん。また、東京に再び出てきて8カ月と9日が経った前橋シャルソンの藤澤陽くんがご来パク。パクチータイム遅れて彼らとカンパクできなかったのが残念。まぁ、またすぐに会いましょう。

山上さんのグループや犬バカ女子会というかなり長いことパクチーハウスを利用してくれている方々がこの日も楽しんでくれました。

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その後、永瀬3姉妹とブライアンが来てくれました。次女やすこさんがPAX Coworkingにドロップインしたのが知り合ったきっかけ。ブライアンとの新婚旅行に第1回ウルトラシャルソンを選んでくれ、その後色々な機会に一緒に遊んでいます。長女さんと会ったのは3年ぐらい前? 三女は初めてでした。

僕の自宅の近所の友達けいこちゃんも来てくれました。けいこちゃんとはパクチーハウスで「男のビジネス折り紙」を開催してくれたうらんちゃんのご紹介で知り合いました。ご自宅のガーデニングが素晴らしく、パクチーも栽培してくれています。やはりうらんちゃんのお友達という今給黎さんと。

また、ボウサリングの早川さんもスタジオアムリタの阿部さんと来パク。さらに、途中から立ち飲みスペースに合流した関口カヨちゃん、 渡邊キヨちゃんも含めて盛り上がっていました。各グループ完全に融合していましたね。

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名古屋や深圳から、中国人の若い人4人組も来てくれました。中学生の時に地元のテレビでパクチーハウスのことを知り、日本に行ったらぜひ訪ねたいと思っていたそうです。毎晩やっている僕のスピーチに感激してくれ、サインしてくれと言われました。うち一人に「人生で最高の日でした」と言われました。大袈裟だとは思いますが、心の底から楽しんでくれたのだなと嬉しく思います。

先日スウェーデンから来パクしたバトラも、Facebookのレビューに“Outstanding community. A more welcoming place to strangers”と書いてくれましたが、初めての人も含めて一体感ができることがパクチーハウスの面白さなんだろうなと思います。そのために絶対に必要なのは全員で乾杯をすることだし、そこにいる人全員が協力してくれることで成り立っています。

約束もしてない人の集団が「コミュニティ」であると感じられること。店舗を手放しさまざまな場所で活動しようと僕は思っています。世界中の至るところで、瞬時にして「コミュニティ」が形成される雰囲気づくりこそが僕のチャレンジで、会社名にもしている「旅と平和」の真髄なんだと思います。

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予約数減らします

パクチーハウス東京、3月10日の閉店が迫ってまいりました。

2月の予約はあっと言う間に埋まってしまいました。3月もこのまま行くと同じような状況で営業が終わってしまいそうなので、予約数を大幅に減らすとともに、7名さま以上の予約をお断りすることにします。
また、予約可能日にあっという間に席が埋まると思いますので、メール・SNSでの予約受付を廃止します。

立ち飲みスタイルの交流スペース「public’S’peace」を大幅に拡充します。つまり、予約なしで入れる確率が飛躍的に高まります。

なぜこうしようと思ったかというと、パクチー料理を食べることだけでなくたまたま居合わせた人と話をするのがパクチーハウスの醍醐味だからです。「交流する飲食店」というサブタイトルをつけているのは、僕が体験した、海外のゲストハウスのような気軽にコミュニケーションを取れる場所が、現代の日本に必要だと思ったからです。僕が起業した理由は、日本の社会を変え、世界を平和にするためです。

パクチーハウスで人生が変わった、価値観が変わったという人がたくさんいます。僕自身も、お客さんとの会話を積み重ねた結果、東京初のコワーキングスペース「PAX Coworking」を作ることになったし、6年間で180回ほど開かれたまちおこしランニング「シャルソン」も考案できたし、サハラ砂漠マラソンにも参加するきっかけをいただきました。着席よりずっと話がしやすい、動きやすい「public’S’peace」で、ご自身の人生か世界の将来をよくするヒントを見つけてください。これがパクチーハウスの経堂での店舗での、僕からの最後のプレゼントです。

なお、限られた数の予約席の名称を「シルバーシート」に変更します。

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89カ月記念パーティ!!!

 

 

カウントダウン43: ソウルからサプライズ

あと43日。

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いろいろな場所で騒いできて、パクチーハウスでもさんざん盛り上がっているシーンを見てきたけど、これでもかという活況。店内の一体感がすごかった。Public’S’peaceや相席、パーティで繋がって行った20人が“メニュー全制覇”の会を。他のテーブルもどんどん繋がって行った。元スタッフのエリムちゃんが、韓国はソウルからサプライズで来パク。カムサハムニダ!

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仕込み中にスーツを来た営業マンが来ました。逆光で顔が見えにくかったのですが、近づいてみると!!! 波佐見町(佐世保と武雄の間ぐらい)から丸田さんが来パク。丸田さんとは2カ月ほど前に、長崎大学で行われた思いやりライト運動とそれに伴うソーシャルアクションに関するイベントで一緒に講演した仲。突然のサプライズ閉店宣言に、飛んで来てくれました。仕事の合間を縫って、食事もできない時間なのに、「写真で見たこの空間に身を置きたかった」と言ってくれました。波佐見町でシャルソン、楽しみですね。

丸田さんは約20年前に、飲酒運転による暴走車に轢かれて妹を亡くしたそうです。あかね基金を通じて、交通事故のない社会づくりのための活動をしています。

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この日も満席でしたが、予約がすべて19時から。当日のお客さんが public’S’peace に来てくれましたが、最初はまさに嵐の前の静けさといった様相でした。ほとんどすべてのお客さんが19時から30分の間に来パク。

最大のグループは「パクチーハウス de 新年会」。ご予約は昨年暮れでしたが、いつからか20人でパクチーハウスの料理をすべて食べ尽くすというノリに変わっていました。このグループを構成するのはパクチーハウスの常連さんがほとんどですが、Public’S’peaceや相席、パーティを通じてどんどんつながっていった仲間です。共通点は「メガジョッキまたはノンアルコール」極端な人が多くて楽しいです。

幹事はつっちーでした。僕がリサイクルワン(現レノバ:再生エネルギーの会社)で一緒だった姉つっちーの弟であり、直接つながっていないものの、富士通の後輩にあたる人です。

新年会グループの後ろに、黒バッジの陣内さんがいたので、つっちーグループに紹介しておきました。またここから何かが生まれるでしょう。

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年末最終営業日に来てくれたゆうがくん、みゆきちゃん、さよりちゃんがラグマン鍋を食べに来てくれました。安定のメガジョッキ。パクチーカチューシャを作って来てくれました! だいぶ古くなったパクチー帽だけじゃない。より多くの人数でパクチーになれます。

そして、その横には南極観測隊帰りのみなさん。南極に生えたパクチーの写真を見せてもらいました。感動です。日本の南極観測隊の方々がいく昭和基地は南緯69°地点にあるのですが、僕が行きたい南極点の周辺(南緯89°)はそこから2000km以上離れているんです。ただ、経験ある皆さんに、南極点について聞いたら、そこへのアプローチの仕方をあっさり教えていただきました。時機はいつ来るでしょうか。

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カンパクを終えてしばらくした頃、public’S’peaceに2人のお客さんが(いつの間にか)入っていました。まだスタッフが誰も案内していないということだったので、近づいてみると(サプライズなので顔を道路側に背けてました)、以前パクチーハウスのスタッフだった韓国人エリムちゃんでした。ビックリしました。ソウルからのサプライズ来パク!

「閉店が残念なので、時間を作って来ました」というのは嬉しいですね。学生時代のアルバイト先が無くなるという意味で寂しい気持ちはあると思います。でも、僕が思うに、パクチーハウスは懐かしむ場所であるよりも、何かを始める場所でありたいのです。失意の閉店ではなく、得意の無店舗化ですので。この大きな流れの中で再会するスタッフやお客さんと、これから行くことの数々。これがパクチーハウスを閉じる意義だと思っています。

ご予約について

多数のご予約ありがとうございます。

12月11日の閉店(無店舗展開)宣言以降、多数のご予約をいただいています。2016年末にぐるなび総研「今年の一皿」でパクチー料理が選ばれる前の数年間の状況と同様になっています。

予約が開始する日(1カ月前から)の14時に仕込みでスタッフが入店してから、数時間で埋まってしまうこともあります。メールでのご予約もいただきますが、読む前に埋まることが多々あります。時間も空間も限られていますので、ご了承ください。

メールの処理は届いた順番にいたしますが、読む以前にいただく電話を優先させたいただいています。

ご予約できなかった場合でも店内窓際にある立ち飲みスタイルの交流スペース「public’S’peace」でお楽しみいただけます。先着順とはなりますが、どうぞご利用ください。

予約状況を知らせてほしいという要望がございますが、更新している時間がありません。不正確なまま放置することになるので、ウェブ上に公開することはしません。当日の空席情報はFacebookページに投稿しますので、ご覧ください。

 

 

パクチーハウスのコンセプトをそのままオフィスにしたらコワーキングができた

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

開催まであと5日!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。(その2)

“交流する飲食店”を展開させようと考え、自分で焼く立ち飲みBBQ「鳥獣giga」 という新業態を作ったこともあります。ジビエがまだ注目されていない頃、自然の肉・自然の野菜・質のいいお酒を好きなだけ飲み食いするお店です。オーガニックや自然食品は女性向けに供されることが多いですが、健康診断でひっかかることを勲章などとのたまうサラリーマン男性こそがそういういいものを必要としているということで、医者に言われて「◯◯を制限して」健康を得るのではなく、好きな物を好きなだけ飲み食いして健康を維持するための店でした。時代を先取りしすぎてごく一部にしか理解されず、半年で閉店しましたが!(笑)

それとほぼ同時に立ち上げたのが、東京で最初のコワーキングスペース「PAX Coworking」です。パクチーハウス東京は“交流する飲食店”として相席を推奨し、誰でも参加できるパーティを年10〜40回ぐらい開きました。パクチーハウス東京は海外のゲストハウスのように誰もが気軽に会話ができる雰囲気をイメージしてつくりました。お客さん同士が会話をして、その場をより楽しんでくれればいいというぐらいの気持ちで始めましたが、お客さんの行動は僕の想像を遥かに超えました。隣に座った人たちと次回一緒に予約してくれたり、店内にある立ち飲みスタイルの交流スペース「Public’S’peace」でいくつかのグループでグルメツアーの会みたいのを立ち上げたりという事例をたくさん見ました。また、パーティで会った人と一緒に会社を作ったという話や、初めて出会った人との話から職業観を変えて転職を決めたという話も。人と人とが交わると人生が変わり、世界が変わるんだなぁと思いました。

1日数時間の食事の時間よりも、毎日8時間とか10時間とかを過ごす仕事の時間にコミュニケーションと笑いをもたらせばより大きく世界は変わるし、個々の人生豊かになるのではと直感しました。パーティと仕事を混ぜることを思いつき「パーティするように仕事する」という妄想を抱きました。考えること約8カ月と9日。偶然SNSでコワーキングのことを知り、僕の妄想は世界にはすでに存在していたんだと嬉しく思いました。こうしてアメリカに端を発し、ヨーロッパにそのコンセプトが伝わりつつ合ったコワーキングをやってみることにしたのです。

今では新聞等でもほとんど注釈なしで「コワーキング」という言葉が使われるようになりましたが、当初は「日本人に馴染むわけのないワークスタイル」というようなことを言われたりもしました。コワーキングという言葉自体の知名度を上げるためには相当苦労しましたが(パクチーより大変でしたw)、日々「PAX Coworking」で起こる出来事に支えられながら続けました。

コワーキングについては4年半前に『つながりの仕事術 コワーキングを始めよう』(洋泉社 新書y,2012)という書籍にまとめています。残念ながら絶版となりましたが全文をネット上で公開していますので、ぜひお読みください。
http://pax.coworking.jp/lets-start-coworking/

英語版はこちらです。
https://www.facebook.com/notes/working-as-partying-lets-start-coworking/table-of-contents/184403635086082

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パクチー食べる前のお楽しみ

おはようございます、パクチーハウス東京のKyo paxiです。いつも大勢のお客さんにご来パクいただき、とても楽しんでもらっているのを見てとても幸せです。ありがとうございます。

たくさんのお客さんといろいろな話をして、僕はパクチーハウス東京やその運営会社である株式会社旅と平和が進むべき方向を考えています。

そんな中でできたものの一つに「PAX Coworking」というコワーキングスペースがあります。東京で最初のコワーキングスペースです。コワーキングスペースというのは、電源とWi-Fiが使えて、気軽な雰囲気で仕事ができるオフィスです。いろいろなタイプの人が集まっていて、仕事や人生のヒントをたくさん見つけることができます。

仕事が終わって、電車でパクチーハウスに来てくれる方が大勢います。食事を終えるとまた電車に乗って自宅に帰ります。わざわざお越しいただいて嬉しい限りです。でも、たまには、もう少し長い時間をパクチーハウス東京のあるまち「経堂」で過ごしませんか?

休みを取らなくても大丈夫。仕事をいつものオフィスでなく、「PAX Coworking」でやればいいのです。仕事の合間にいろいろな発想を持ったコワーカーと会話すれば、なにかのきっかけで仕事にブレイクスルーが生まれるかもしれません。「PAX Coworking」は一日単位で利用することができます。

ランチは経堂にたくさんある名店で食べましょう。パクチーハウスと同じパクチーを使ってくれている店が何軒かあるので、ご紹介します。もちろん、夜に備えてあえてパクチーなしの食事をするのもいいでしょう。いつもいる場所とは違うところで、まちを楽しんでください。

パクチーハウス東京で知り合って一緒に事業を始めた人がいました。また、パクチーハウス東京の立ち飲みスペース(Public’S’peace)で出会った人の話に刺激を受けてから、生まれて初めてキャリアについて真剣に考えて、結果として転職をした人がいました。僕はそうした話を聞いて、食事の場所だけでなく、仕事の場所も創ってみたいと思ったのです。

オープンな雰囲気でわいわいガヤガヤしているパクチーハウス東京のことを、「100%の人が笑っている飲食店」と評してくれた人がいました。楽しい食事の場から「仕事の環境」について考え始めた僕は、「100%の人が笑っているオフィス」というように言葉を置き換え、妄想を始めました。2009年夏のことでした。

8カ月と9日ほど夢想して、妄想は暴走。いつしか「パーティするように仕事する」という言葉が生まれ、そして、アメリカで生まれ、当時ヨーロッパに広まりつつあった「コワーキング」という概念に出会ったのです。

だから、
パクチーハウス東京での楽しいパーティの前に退屈な仕事を終わらす
のではなく、
パクチーハウス東京での楽しいパーティの前に仕事を楽しくこなす
という状態を知ってほしいです。そういう空間を作ろうとしています。

わざわざ経堂に来てくれる人は、せっかく経堂に来るので、まちや仕事を楽しんでいってほしいと思います。僕は毎日、そんな日常を過ごしています。

 

Enjoy coworking before eating paxi!

PAX Coworkingを利用したい方は、ご連絡をください(080-3700-8900)。利用可能日は、こちらをご覧下さい

 

『料理家10人のとっておきスープレシピ』

Kyo paxiです。『料理家10人のとっておきスープレシピ』というムック本を購入しました。76品のスープが掲載されており、眺めているだけで美味しそう。

この本はタイトルの通り、10人の方により作られた本ですが、そのうちの一人・湖山くれみさんの紹介で買ってみました。

くれみさんは以前経堂に住んでいたことがあり、パクチーハウス東京の開店直後に来パクしてくれました。一人で来られていたので店のコンセプトややりたいことなどをいろいろお伝えさせていただいたところ、アート作品をたくさん作っていると話していました。

パクチーハウス東京で時々やっている展示。この第一弾をやった人がくれみさんなのです。その後結婚・出産され、経堂を離れていますが、近頃料理家としての活動が多いのかなとFacebookを眺めながら思っていたら、本を出すまでに至ったということでした。すばらしい活躍ですね!

彼女が担当したパートを見ると、4つのスープが紹介されています。インド風、タイ風、バスク風、メキシコ風。世界各地に思いを馳せながら、まだゼロだった店をどのように動かそうかと考えながら彼女と打ち合わせをした日々を思い出しました。

くれみさん展示中に書いたブログ: http://beemanet.com/kyoblog/2008/02/post-431.html

 

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パクチーハウス東京で初めて展示をしたくれみさんのフライヤー