カウントダウン62: 魅力を語るだけでは不十分

あと62日の夜。

お知らせ898887868584838281807978777675747372717069686766656463

取材で知り合いその後コワーキング等で仲良くさせてもらっている服部さん、閉店の報を聞いて沖縄から来てくれた方、パクチー・ランニング・クラブのことを知っていてメドックも目指しているウルトラランナー、まさにこの日近所に引っ越してきた田口さんなど。3連休中日も楽しかった。

 

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営業開始直前に、元スタッフのまゆちゃんが息子ちゃんと来パク。パクチーハウスの初期に仕事をしてくれ、地球を救うカレーライスも。現店長うっしぃがパクチーハウスを離れてやってたcocuuの雑穀ランチのスタッフでもありました。子連れでブラジルにしばらく滞在し、今は糸島在住。アクティブなファミリーです。わざわざ声かけにきてくれたことが嬉しい!またいい1日のスタート。

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席がほぼ埋まってきたところで、Facebookの事例紹介で取材してくれたことがきっかけで知り合った服部さんが来パク。2時間ぐらいお話ししに行けなかったけど、帰り間際にようやくお話しして写真撮れました。コワーキングのイベントで関西に行った際に、まだほぼなかったパクチーを提供する大阪の店を一緒に回ってもらったり、彼が所属していた会社がコワーキングを始めたばかりのときに訪問したり。今はAIのスタートアップにいるそうです。

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ご来パク前にFacebookメッセージでやり取りのあった松井さんとも落ち着いてからお話ししてみると、食に関わる人・・・というかフレンチレストランの経営やらジビエやらいろいろされている方でした。初代シェフの山下宏史さんとも仕事されたという縁があって来てくれました。ランニングもされているみたい? また改めてお話ししたいと思いました。

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小田急沿線にこの日引っ越してきたのが田口さん。お仲間と家具の組み立てをして、その後5人で来パクしてくれました。田口さんと最初に出会ったのは東日本大震災の前の月。第1回東京コワーキング研究会にお友達と来てくれました。コワーキングという言葉がまだ全然知られていない頃。15人ぐらい集まりましたが、この時のメンバーはその後も面白い活動されています。「何をするんだろうと思って来ました」と言いながら、その情報感度は素晴らしいですね。

なお、東日本大震災後に「シェア的ななにか」っていいんじゃないということで少しコワーキングの楽しさを知る人が増え、同年8月にニューヨークの「New Work City」からトニーが来日した際に、コクヨのエコライブオフィスで「NY発の新しい働き方」に関するイベントを市川裕康さんと開き、僕が前座で「Jelly saikoo!」スピーチをさせてもらった後、コワーキングがメディアに取り上げられるようになりました。24時間足らずで集まった100人の人たちが「初めて知ったけど、コワーキングって面白そう!」と口々におっしゃったのがとても印象深いです。PAX Coworking立ち上げから1年強が過ぎて、それからメンバーが増えていったというわけです。

田口さんは、その後、コレクティブハウジング全国大会報告書)にゲストとして招いてくれたり、彼女自身がコワーキングの運営に関わることになったので、ちょっとずつ接点をもっていました。

半年前ぐらいに一人で来パクしてくれて以来、たまに来てくれる原くんもそのグループにいました。人はいろいろなところで繋がってるんだなぁ。多彩な才能を持つ彼は、4月からはベルリンでワーホリへ。ステージを海外にも広げるそうです。

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ウルトラマラソンに昨年から取り組み始めたという方にもお声がけいただきました。パクチーハウスのことは、パクチー・ランニング・クラブが毎年メドックマラソンに大勢で行っているという話から知ったようです。いやーなんでもやってみるもんですよね。パクチーハウスにはこうした集客の方法(というか純粋に仲間を集めるための手段)がたくさんあります。楽しく商売(というか人生そのもの)したい人は、ぜひ。

パクチーという「マニアック」なものに注目してもらうためには、パクチーの魅力を語るだけでは不十分。もちろん魅力を語りまくることは必要条件ですが。無関心な人、アンチな人に、どう接して行くかですね。そういう意味で、パクチーハウス東京の流れを見て東京で最初のコワーキングスペースを作ったことは大正解でした。上述の田口さんも「昔、パクチーが食べられなかったのが不思議」と翌朝メッセージをくれました。

「閉店すると聞いて沖縄から来ました」という方も。わざわざありがとうございます。SNSとメディアの力を借りて、パクチーハウスには創業以来国内外から多数の人にお越しいただいております。そういう方々と交わすほんの一言が、僕の発想を飛躍させてくれました。

店を閉じたら、お客さんだけでなく僕も動くので、再会や新たな出会いはこの10年よりもっと感動的でエネルギーの満ちたものになるでしょう。僕とみなさんの行動の掛け算ですから。パクチーハウスのウェブサイトおよびFacebookページはなくなりませんのでよろしくお願いします。

「パクチーハウス」が終わるのではなく、経堂の店舗を閉じるっていうだけですからね。ご承知おきください。