パクチー激盛りは日本発の文化

パクチーはタイのもの? アジアのもの?

いいえ、違います。パクチーは地中海生まれとされ、現在世界中で食べられています。意外と思う人が多いのではないでしょうか?

なんとなく、タイやベトナムで大量に使われていると思い込んでいる人が多いです。でも、「そのつもり」で訪ねると、ときにがっかりすることになると思います。

パクチーを激盛りにする「文化」、ジャンルとしての「パクチー料理」は、渡来から千年以上もパクチーが浸透しなかった日本が、新たに発信しているものなのです。

 

パクチー激盛りは、だいたい日本で起こっている。日本はパクチー料理発祥の地。パクチー渡来から千年以上を経て、ようやくパクチーに着目し、そしてあっという間に世界のパクチーの使い方に革命を起こしている。

Posted by パクチーハウス東京 on 2015年12月14日

パク塩、本日発売!

パク塩をついにご家庭にお届けできる日が来ました。

1013パク塩

青ヶ島産ひんぎゃの塩とフランス産乾燥パクチーを使った逸品です。パク塩は、パクチーハウス東京のさまざまなメニューに使っていますが、家でも使いたいという声が多かったものの一つです。

プレスリリース:ひんぎゃのパク塩、発売

「ひんぎゃのパク塩」は、ひんぎゃの塩が持つまろやかな味わいと、パクチーの奥深くにある苦みが食事の味わいを引き立てます。天ぷらや刺身にあわせるのはもちろんのこと、お茶漬けやパン生地に練り込むなど、あらゆる料理に幅広く利用することができます。

また、「ひんぎゃのパク塩」は、ウルトラマラソンランナーやアスリートの塩分補給にも有効です。天然のミネラルが豊富な上、ほどよい塩味と苦みが過酷な環境でも飽きの来ない味わいです。アスリート向け行動食やスポーツ飲料は甘みの強いものが多く、水分の補給にはパク塩水が最適です。

 

パク塩にまつわるストーリー

【原点】

パク塩は、パクチーハウス東京の初代料理長である山下宏史さんがその原型を作りました。2005年にKyo paxiが日本パクチー狂会を旗揚げ、飲食店や河原、自宅などさまざまな場所でパクチーにフォーカスした会合を開いていましたが、あるとき山下さんが河原でのパクチーバーベキュー(PBQ)に持ってきてくれたことが、この商品のそもそもの始まりです。

その後、さまざまなメニューに応用し、配合を変えたりいろいろな塩と組み合わせたり…。そして現店長うっしぃと縁のあった青ヶ島のひんぎゃの塩で作ろうという話が浮上しました。その後、さまざまな産地の乾燥パクチーと出合い、その中でも香り高いフランス産のものを使用することに決めました。それを販売しているエスビー食品さんにパク塩の製造をお願いしています。

なお、山下さんは現在山梨県北杜市でmountain*mountain w/cafe flatを運営しています。東京から日帰りでも行けるとても気持ちのいい空間です。晴れた日のドライブでぜひどうぞ。

【人体実験】

ミネラルたっぷりのひんぎゃの塩とパクチーが持つとされるさまざまな効能は、過酷な環境での塩分補給にピッタリなのではないかと予想し、モロッコ南部のサハラ砂漠で毎年4月に行なわれる「サハラマラソン(MDS: Marathon des Sables)」で人体実験を行ないました。被験者はこのパク塩の販売元の社長であり、パクチー・ランニング・クラブの代表でもあるKyo paxi。

サハラマラソンは衣食住すべてを背負って1週間で約250kmを走るマラソン大会で、世界一過酷と形容されることもあります。毎日の食事も自分で用意するのですが、調味はすべてパク塩で行い、また、走る途中の水分(+塩分)補給は、パク塩をミネラルウオーターで溶かした「パク塩ドリンク」で行ないました。結果、Kyo paxiはサハラマラソンをトラブルなく完走いたしました。

サハラマラソン2015 まとめ

 

ぜひ、毎日の食卓にパク塩を!!!

【パクチー研修2015秋】皆川広大のベトナム“食”レポート

9月14日〜17日の4日間「パクチー研修2015秋」で、ベトナムはサイゴン(ホーチミン)およびメコンデルタへ行ってきました。参加スタッフからのレポートを数度に渡ってお届けします。やっと出た第2弾は静岡出身の皆川広大くんから。


 

 

 

早くもベトナムに行ってから2か月以上が経ってしまいました。

旅の醍醐味のひとつといえば、食。
私はベトナムでの食について書きたいと思います。
まずホーチミン市(サイゴン)に着いた初日、夕食はベンタイン市場の屋台に行きました。
多くの店が四角い市場を囲むように並んでいますが、どこも言ってしまえば似たような感じで、どこに入れば正解なのかよく分かりません。笑
ここはパクチーがたくさんありますよ!とか、何か”attraction”があればいいんですけどね。
人を惹きつける何かを全面に押し出すのも商売においては重要なことですね。これも勉強です。
結局我々が入ったところはいわゆるローカルフードの屋台という感じのところ。
そしてとりあえず、生春巻き。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
ニラが飛び出している…?
中身はビーフンが多いです。パクチーハウスの生春巻きの中身は野菜が89%(残りはエビ)なので、ある意味新鮮でした。
他にもいろいろ食べましたが、わりと魚介が多かったです。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
牡蠣もありましたよ。けっこう大きい。
あとは、
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
これ、カエルの炒めものなんです……でもなんと、噂に聞いていた通り、鶏肉みたいな味するんです。
ただ、骨が多いし、食べられるところが少ない。笑
ところで、パクチーハウスにはタイ風さつま揚げがありますが、
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
ベトナム風さつま揚げもありましたよ。
でもこれがまたふっつーのさつま揚げで。笑
ベトナムの要素は皆無でした。残念。
ついでにヤンパク(ラム肉の焼肉withパクチー)のようなものも頼んでみました。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
店員さんに追パク頼みまくった結果これです。
皆さん、ベトナムでは言わずともパクチーが山のように出てくる幻想を抱いていると思います。
言ってしまいましたが、そう、幻想なのです。イメージとは恐ろしいですね。
本来、ベトナム料理にパクチーは”いる”程度なのですね…なのに日本であれだけ騒がれるというのはパクチーのポテンシャルなのでしょうか。
*それが分かったところでディナーはお開き。
宿へと帰りますが、途中でマクドナルドを発見。
私自身ベトナムは3回目だったのですが、最初に来た3年前にはマクドナルドなんてありませんでした。
世界いろいろな国でマクドナルドを食べてきたので、ベトナムで食べないという選択肢はありませんでした。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
価格帯は日本とあまり変わりませんが、心なしか日本より美味しい気がします。笑
…って、日本と値段が変わらない…だと?
他のものの物価と比べるとマクドナルドがだいぶ高いということが分かりますね。
以前訪れたネパールではケンタッキーが高級店にあたるような感じだったし、大手ファストフード店はアジアだとどこも日本と同じような価格帯なのでしょうか。
ちなみにイタリアのマクドナルドはこれがこの値段かよっていうぐらい高かったです…。
私はあくまで経験としてやっているので、海外に行ったらとにかくローカルフードを食べればいいと思います…。*
宿では朝、ベトナムコーヒーを出してくれました。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
練乳をたーっぷり入れます。M○Xコーヒーみたいでおーいしい。
2日目はメコンデルタに行きました。
メコンデルタツアーで紹介された面白いものは…
その1 バナナワイン
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
うーん、養命酒の味?笑
その2 ココナッツキャンディ
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
その場で作って売っています。美味しいです。お土産にも最適。
普通のから、チョコ味やバナナ味などいろいろ種類があります。試食もできました。
その3 さかな
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
ランチに食べました。
なかなか淡白な白身魚でしたが、突然パク塩が現れたおかげで美味しくいただけました。パク塩様々。
ちなみにこのランチを食べたところのメニューにはヘビだとかワニだとか想像を絶するものがいくつかありました。
ヘビはカンボジアで食べましたが、もう結構です。
このようにメコンデルタは面白いものがたくさんありますので、ぜひゲテモノを召し上がられたご感想のほうお待ちしております。
夜は一次会の後、
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
こんな店に行きました。
これは!パクチーじゃないっすか。
やはり”attraction”は大事ですね。人を惹きつけます。
山盛りのパクチーに期待!しましたが、
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
ま、この程度。やはり言わなきゃこれすら出てこないし、やはり幻想は幻想なのです。
次の日の朝、ごはんはバインミーでした。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
パクチーいる!ベトナムのファストフードといえばやはりバインミーですね。
お昼はこんな感じ。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
7人の量が一気に来ると壮観ですね。笑
ベトナムでは料理は一気に出すみたいです。日本とは違いますね。
そして、やはり生春巻きにはニラが生えています。
ここからはフリータイム。
私はとりあえず一番有名らしいバインミー屋さんに行きました。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
なんと行列。これは期待。
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
めっちゃ具沢山で美味しい〜。けど唐辛子辛かった。笑
1個32000ドン(約180円)。これで1食分にはなります。
お土産をさーっと見て、その後はベンタイン市場で出会った友人とプリンを食べに。
そう、ベトナムはプリンが有名らしいのです。
3年前ハノイでも食べました。そしたらそのお店に日本人の2人組が入ってきてお友達になりました。日本人はプリン大好きです。
プリンのお店の前で待ち合わせたら…
パクチー研修2015秋 (c) 株式会社旅と平和
なんとお休み…
代わりにカフェでお茶しました…。
夕食は、ベトナムでイタリアン。
生ハムのピザを食べて本当に美味しいと思ったのはローマ以来でした。
海外で食すべきはローカルフード というのは固定観念だったかもしれないですね。
たしかに東京でも和食だけが美味しいわけではないですからね。
夜中はたまたま同じ街に居合わせたサークルの後輩たちと飲みました。
そんなたまたまがあるなんて、旅って面白いですね。
そうです、旅は面白いのです。
これからも多くの人たちと旅の話を共有していけたらと思ってやみません。
【パクチー研修2015秋】

Hanako: 今年の注目フード

流行語大賞などの発表が相次ぐ師走となりました。師走はビールでカンパク。しゅわーっす!

さて先月発売されたマガジンハウス『Hanako』1100号で、「もう制覇した?今年の注目フード。」という特集が組まれています。その特集で、堂々の第一位がパクチーでした!

[Hanako注目フードランキング]

1 パクチー万歳!
2 ワイン&餃子
3 丸鶏来た。
4 マトン接近!
5 シャルキュトリ♡
6 クラフトビールで乾杯!!

1万号まであと8900号という『Hanako』誌上で、パクチーが注目フードランキング1位に選ばれたことを嬉しく思います。パクチーハウス東京のパクチーサラダも、かろうじて載せていただきました。

パクチーに関する活動を続けてきてよかった!

 

 

マガジンハウス『Hanako』1100号(2015年11月19日発売)もう制覇した? 今年の注目フード。パクチー大好き!パクチスタの聖地。

Posted by 株式会社旅と平和 on 2015年11月18日

ラーメン八九郎

Kyo paxiです。

数多くのパクチー入りビールを輸入・製造・販売しているベルオーブの菅原亮平さんの36歳の誕生日をお祝いしてきました。

日本パクチー狂会時代に友人の結婚式の2次会を六本木ベルオーブで開催したのがきっかけで知り合い、当時普通の人では想像もできないこと(今EVER BREW株式会社で彼がやっていること)を話してくれたので一方的に興味をもったのが始まり。

その後、僕は自分でも予想もしなかった飲食店経営の道に進むことになり、パクチーハウス東京というマニアックな業態を、少しでも多くの人に知ってもらうために、SNSを利用。Twitterである日、菅原さんを再発見しました。数日後に一緒にビールを飲んで親友となりました。

彼が扱っているベルギービールにはパクチーの種(コリアンダーシード)を使っているものも多く、普段からセリスホワイトを仕入れ、たまに重要なパーティなどでその他のパクチー入りビール生樽をいただいています。また、各店舗で1種類以上パクチー料理を出すようにしているというので、いつも僕は「全メニューにいれるべきだ」と返しています。

そんな彼の誕生日に、パクチー企画をやるというので、お祝いにいきました。パクチー餃子のほか、ラーメン二郎インスパイアの「ラーメン八九郎」を食べ、がっつりの肉と油から胃を守るにはパクチーが不可欠だと改めて思いました。

ラーメン八九郎。 Ramen 89 Jiro. #ramenjiro #ラーメンじろう

A photo posted by Kyo Paxi (@paxi) on

菅原さん、36歳おめでとう。

みなさん、ぜひエバーブルーが運営する店(ベルオーブ、デリリウムカフェ、ブラッセリーセントベルナルデュス、ムーなど)に行って、パクチービールを片手にパクチー料理を食べてください!

 

Kyo paxi

ついに8歳になりました!誕生会メニュー大発表!

パクチーハウス東京、本日11月20日で8周年!!!
みなさんのパク愛に支えられて、ここまでくることが出来ました。
本当に本当にありがとうございますっ!

恒例お誕生日会は午後19時スタート(18時半オープン)
どなたでも、お一人でも参加できますので、一緒にカンパクしましょう!

そして今日のメニュー発表です!
サイゴンサンド
30種野菜のサラダ+5色のドレッシング
キムパククスクス
ベトナムスープ
トムヤム砂肝
パクっとポテっと
ヤンパク
パク芋グラタン
ライムに八九味で麻婆豆腐でドン!
デザート

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サラダの30種の野菜、いつもお世話になっている八百屋「マルヤス」さんに頼んでセレクトしてもらったのですが、見ても何が何やら分からないという
とりあえず種類たっぷりにこだわったので、これは何?と聞かれてもたぶん答えられません(^^;

只今、絶賛仕込み中
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今晩の詳細はこちらから、是非一緒にお祝いしてくださいね!
https://www.facebook.com/events/156310988053522/

ビラビラビーラ パクパクパク!!!

メイキング・オブ・ランニング手当取材

日本テレビ『news every.』『oha!4』で、パクチーハウス東京のスタッフ向け福利厚生サービスであるランニング手当が紹介されました。テレビ局のウェブサイトで動画公開の予定が中止になったので、撮影中のメイキング動画をお届けします。
 

 

ランニング手当についてはこちら:

 

 

【P5】パクチーサミット

28日、パクチーハウス東京(東京都世田谷区)でパクチーサミットが開かれ、パクチー会・パクチー部などを代表する5名が会談を行いました。

Facebookで呼びかけたり、友達が友達を誘ったり、社内の有志を集めたり、それぞれのやり方はさまざまですが、パクチーハウス東京にいろいろな方を連れてきてくれる5名(P5)が一同に会し、パクチーやパクチーが生み出す楽しさについて語りました。

パクチーをもとに人のネットワークを築きつづけているハブ的存在の人たちがつながったことにより、パクチーがますます人と人とをつなげていくことになりそうです。

パクチーはメディアだ。

パクチーハウス東京は、パクチー料理というジャンルを確立して世界に向けてパクチーの魅力を発信するとともに、パクチーで人と人とがつながる空間づくりをしています。旅をしているときに立ち寄るゲストハウスのように。

P5サミット①

 

 

パクチーハウス東京は、パクチー料理をともに創っていく料理人を募集しています

まもなく開催の8周年パーティにもぜひご参加ください!

南極物語

第57次南極地域観測隊の方にご来パクいただきました〜。

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「南極に行く」という同じ目的で出会った技術者や研究者の方々だそうです。元気な「追パク」でいつも店内をもりあげてくださいます。

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パクチー銀行から、パクチーの種を融資しました。パクチーが、南極で生える日も近い?

南極越冬隊の方がいらっしゃると聞いて、別のお客さんも一緒に写真を撮ることになりました〜。

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別の回の越冬隊にお知り合いがいるとかで、世界はパクチーでつながるもんですねー。

 

こんな素敵な本をいただきました。大学生ぐらいでこれを手に取っていたら、南極を目指したかもしれない。もう40歳ですが、南極を目指したいと思いました。観光や南極マラソンという手もあるんだけど、昭和基地に行く方法ないかなー。

Kyo paxi

8周年記念パーティのお知らせ〜8周年そして9年目へ

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11月20日に8周年記念パーティを行ないます!

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パクチーハウス東京7周年 ありがとうございます

どなたでも参加できます。楽しい時間をともに過ごしましょう!
参加表明はこちら。メール・電話でもどうぞ!

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パクチーハウス東京のKyo paxiです。

パクチーハウス東京は11月20日で8周年を迎えます。8周年そして9年目へ。まさにパクです!

これまで継続できたこと、そして、たくさんのお客さんとの出会いにより常にたくさんのアイデアやヒントをもらい店を発展させてこれたことを嬉しく思います。

僕のパクチーとの深い関わりは、日本パクチー狂会という半分冗談(半分は本気!)で作ったウェブサイトから始まっています。「日本パクチー狂会の会長です」と自己紹介することにより、訪れる飲食店で経営者や料理人の人とお話がしやすくなりました。

その後、パクチーに関する情報発信を続けていたところ、さまざまなパクチー情報が集まるようになりました。そして学生時代から続けている自分の旅の経験を生かして「旅と平和」をテーマに日本社会を面白くし世界を楽しくするための事業を興そうと考えていたときに、結論として最初の第一歩に選んだのが「パクチーハウス東京」です。

やるからにはこだわりたいので、
すべての料理にパクチーを使用
・可能な限りパクチーを集め、追パク(ついぱく)を無料で提供
を徹底することにしました。そして、それによりパクチー料理専門店を名乗ることにしました。

当時、パクチーの知名度はまだ低く、ほとんど好きな人はいないどころか日本人のほとんどは嫌いと思い込む人が多い状態。しかし、僕は日本パクチー狂会を運営していた経験上、パクチー好きはそれなりにいるとの実感を持っていました。

マニアックなのは承知の上、そうであれば、そういう人を集まる仕掛けを作ればいい。飲食店の多くが商圏を500mから1kmで考えていますが、僕は店を開いてほどない頃から商圏20,000kmと公言し、世界中からお客さんを歓迎することにしました。

店の雰囲気は旅先のゲストハウス。イメージはヨーロッパの夏の広場。たまたまそこに居合わせた人が気軽に会話を始め、とても明るい空間でビールを飲みながら陽気に笑う——。膝付き接客や客席の個室化でお客さん同士やお客さんと店員のコミュニケーションを次々に無くしてきた日本の多くの飲食店が個人的にとてもツマラナイと思っていたので、その真逆な空間を作ろうと思いました。

パクチーハウス東京が交流する飲食店を名乗っている理由には、こういう背景があります。モノとお金が溢れているのに、毎日を楽しいと思わない人が増えています。忙しく、所属するコミュニティが少ないことがその原因であると、約10年間の社会人生活を経て、飲み会が大好きな僕は確信していました。知らない人と話し、自分とは違うものの見方や人生があることを知るだけで、豊かになります。料理を提供するだけでなく、開かれた場所でお客さんにいろいろな人との出会いを楽しんでほしいと思っています。可能な限り相席にし、立ち飲みスタイルの交流スペース「Public’S’peace」を用意しているのはそのためです。

「ありえない」「無理でしょ」「危険だ」。
専門家といわれる人たちに、起業前に相談したときに言われたのは、こんな言葉の数々でした。しかし、たくさんの方々の協力があり、丸8年ありえました。今ではパクチーが嫌いな人は世界に一人もいないと信じています。苦手だと思い込んでいる人はまだまだたくさんいますが。

7周年からの一年で、パクチーに注目する飲食店も増えてきました。都内だけでパクチー料理専門店が10店舗ほどできましたし、パクチー食べ放題やパクチー大盛りをメニューに表記する店はもはや数えきれません。

パクチーを薬味から主役へという、日本パクチー狂会時代のスローガンは、現実のものとなりました。パクチーがどこでも購入でき、その辺にもいっぱい生えている時代も近いと思います。

8周年パーティで、楽しくパクりながら、いろいろお話ししましょう! お待ちしています。

日時:2015年11月20日(金) 18:30開場、19:00開宴
場所:パクチーハウス東京(世田谷区経堂1-25-18-2F)
参加費:3,500円(飲み物はキャッシュオン)
ドレスコード:Something green
参加表明: https://www.facebook.com/events/156310988053522/

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89カ月記念パーティ(2015年4月20日開催)の様子