【7/18-8/25】ハンズ ぱくぱく!パクチーまつり開催!

パクチーの日までちょうど1ヶ月ですね!

東急ハンズ・新宿店にて、「ハンズ ぱくぱく!パクチーまつり」開催のお知らせです。期間は7月18日(火)から8月25日(金)まで。

間にパクチーの日(8月9日)を挟んで、パクチーに感謝(サンキュー)する39日間です。

全国からこだわりのパクチー関連商品を取揃えるほか、パクチーハウス東京のオリジナルグッズも販売。そして、8ヶ月と9日の間、僕だけが着ていた「全面パクチー柄のTシャツ」もついに販売いたします。

みなさん、ぜひ「パクチーの棚」を見に、東急ハンズ・新宿店へお出かけください!

 

商品の紹介は、追ってしたいと思います。以下、ご協力いただいた各社のウェブサイトとFacebookページです。

 パクチーハウス東京
  Web: http://paxihouse.com/
  FB: https://www.facebook.com/paxihouse/

(以下、五十音順)

旭醤油醸造所(愛媛)パクチー醤油
  Web: http://anniethephakchi.com/
  FB: https://www.facebook.com/anniethephakchi/

味源(香川)パクチーチップス・パクチースープなど
  Web: http://ajigen.com/
  FB: https://www.facebook.com/Businessajigen/

エスビー食品(東京)乾燥パクチー・パクチーソースなど
  Web: http://www.sbfoods.co.jp/
  FB: https://www.facebook.com/sbfoods.inc/

エバーブリュー(東京)パクチー入りビール
  Web: http://www.everbrew.co.jp/
  FB: https://www.facebook.com/belgaube/

川津食品(大分)パクチーペッパー
  Web: http://www.yuzu-kosyo.jp/
  FB:https://www.facebook.com/kawazusyokuhin/

菊水酒造(高知)パクチーのお酒
  Web: http://www.tosa-kikusui.co.jp/
  FB: https://www.facebook.com/kikusui.ymatsuoka/

スモール出版 パクチー本『みんなで作る パクチー料理』
  Web: http://www.small-light.com/books/
  FB: https://www.facebook.com/SmallLightBooks/

とら醤油(岡山)パクチードレッシング
  Web: http://tora-shoyu.com/
  FB: https://www.facebook.com/torashoyu

半鐘屋(岡山)パクチーグラノーラ
  Web: http://www.hanshoya.co.jp/
  FB: https://www.facebook.com/hanshoya/

ミナトヘルスフーズ(栃木)パクチー青汁
  Web: http://www.minatoshiki.com/
  FB: https://www.facebook.com/minatopakupaku/

ラ・ルーチェ・ドルチェ(岡山)パクチーキャンドル
  Web: http://www.la-luce-dolce.com/
  FB: https://www.facebook.com/candlelalucedolce/

 

 

#すしパク 銀座・寿司さいしょさんとのコラボイベント開催しました

Twitterの初期の頃から親しくさせていただいている「寿司さいしょ」(銀座)さんと、 #和食とパクチーの融合 のためのコラボイベントを開催しました。

大田市場での仕入れから同行させてもらい、市場での朝食、仕込み、皇居ランetc…丸一日一緒に時間を過ごしながら本場に備えました。

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さいしょさんからのレポートが届いたので、ここにシェアしておきます。

 

【7/23】やりたい事をやり続ける為に:自分の肩書きの作り方ワークショップ

「肩書きは自分で創る」

パクチーハウス東京を開いて10年目。そこに至るための最初の一歩は「日本パクチー狂会・会長」を名乗り始めたことでした。

パクチー料理専門店を開くことはもちろん、飲食店経営者になることなど夢想だにしない頃。初めて自分で肩書きを作り、それを書いた名刺を作ったことで、人生が緑色に染まっていきました。「ありえない」と言われたパクチー料理専門店を開く決意をしたことも、10年経って急に先駆者と言われたことも、嬉しい誤算。

あなたにとっての「パクチー」はなんですか?

やりたいことを始め、それを続けるためにすべきことは、自分の興味関心にオリジナリティ溢れる名前をつけること。そして、それをたくさんの人に伝えること。その第一歩を経堂で踏み出しませんか?

夕方ワークショップをして、夜はパクチーハウスでパクチーパーティです。両方参加できる方のみお申し込みください。

*本ワークショップは、5月20日にシブヤ大学で行ったワークショップに準じるものです。参加者からの評価が好意的で、また、僕も私も参加したいとたくさんの反響をいただいたので、開催することにしました。(シブヤ大学でのレポートは、本イベントページでシェアします)
[やりたい事をやり続ける為に:自分の肩書きの作り方ワークショップ]
日時: 2017年7月23日(日) 16:00-21:00(15:45受付開始)
場所: パクチーハウス東京/ PAX Coworking
参加費: 1000円+飲食代の実費(割り勘)
定員: 20人
お申し込み: https://www.facebook.com/events/1879639945634350/

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【シブヤ大学】やりたい事をやり続ける為に パクチーハウス東京と考える 自分の肩書きの作り方=5月20日

日時 : 2017年5月20日(土)14:00〜16:00
教室 : 恵比寿社会教育館
先生 : 佐谷 恭 [ 株式会社旅と平和 代表取締役 ]
お申込み(5月9日まで): http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1250/

佐谷恭です。シブヤ大学で公開ワークショップをします。事業を創り、それを多くの人に認知してもらうために、「ネーミング」がとても重要です。会社名、店舗名はもちろん、レストランのメニュー名や空間の呼称、スタッフの給与や手当に至るまで。名前をつけることは魂を吹き込むことなのです。

創業からまもなく10年。まずは、ネーミングにとことんこだわって事業を育てて来た僕の経験と、それぞれの名前がもたらした意味合いなどについて簡単にお話しさせていただきます。そして参加者がやりたいことを実現するために自らの「肩書」を改めて考える時間を持ちたいと思います。

 

以下、シブヤ大学のページから引用。


 

経堂にあるパクチーハウス東京、そこはパクチー好きのための聖地。
すべての料理にパクチーを使った世界初のパクチー料理専門店です。

パクチーを愛する人に惜しみなくパクチーを提供しながら、
“交流する飲食店”というコンセプトを掲げ、相席を推奨し、
夜な夜な不思議な一体感を作り上げる稀有なお店です。

今回の授業では、パクチーハウス東京の佐谷さんに何故パクチーハウス東京を始めたのか、
やりたいことを始めるために必要な事、そしてやり続けるためにやってきた事をお聞きします。

そしてそれらのヒントから、自分につける肩書きについて、授業の中でみんなで一緒に考えます。

例えば、
今のお仕事について悩んでいる方、
最近フリーランスになり自分の活動について誰かの意見が欲しい方、
そして勿論!パクチーハウス東京を愛する方、
はたまたパクチー狂の皆様も、
突き抜けたコンセプトの飲食店の思想と想いを自分事に活かしてみませんか?

注意:パクチーを食べる授業ではありません。

【授業の流れ】(予定)
13:45-14:00  受付
14:00-14:05  シブヤ大学とは
14:05-14:10  アイスブレイク「なぜこの授業に来たか?」
14:10-14:15  講師紹介
14:15-14:50  パクチーハウス東京について
14:50-15:00  休憩
15:00-15:15  やりたいことをやり続ける為に
15:15-15:45  自分の肩書きを考える
15:45-15:55  質疑
15:55-16:00  アンケート/写真撮影

(授業コーディネーター:小田切俊彦)

佐谷 恭株式会社旅と平和 代表取締役

1975年神奈川県秦野市生まれ。パクチーを愛する旅人。ランナー。98年京都大学総合人間学部卒業、2004年英国ブラッドフォード大学大学院(平和学専攻)を修了。富士通、リサイクルワン、ライブドアを経て、07年株式会社旅と平和を創立。世界初のパクチー料理専門店・パクチーハウス東京をオープン。東京初のコワーキングスペース・PAX Coworking主宰。シャルソン(ソーシャルマラソン)創始者。「肩書きは自分で作れ」がモットー。
http://paxihouse.com/

毎年恒例の花見2017

今年もやります、毎年恒例の花見

4月1日(土)13:00 代々木公園原宿門集合!

詳細: https://www.facebook.com/events/565801073583336/

今回でなんと20回目。多様な種類の人たちが集まる上、騒いでいるので通りがかりの人も加わってしまうという。飲食店でアルバイトすらしたことない僕がパクチーハウス東京を作った理由は、花見のような空間を日常的に作りたいと思ったから。

まだ事業内容を発表せずに出資者を集めた時、「花見的事業をする」と書きました。一人ひとりに「パクチー料理専門店をやる」と伝えて回ったら、皆一様に「ありえないでしょー」と思ったそうであるが(最近それを“打ち明けて”くれる人が多い。10年目に入ったからだろうか)、花見で起こりまくるミラクルを体感したことのある人は、会社立ち上げに協力してくれた。

元々、僕の友人が、その友人を呼んでスタート。そこに、通りがかりの人が加わった。

10回続けたら、パクチーハウスのような店を作りたいと思った。そして、パクチーハウスのお客さんが、少しずつ仲間に加わってくれた。

そんな感じ。

Facebookイベントを、パクチーハウス東京のイベントとして作っているから、たまーにではあるけれど、お客さんから毎年恒例の花見について問い合わせがある。常連さんが集まる会というわけではない、パクチーハウスに行きたいと思って行けてなくていい機会だから来ましたという人もいる、僕の友達はそれなりに来るだろうけどどこからか見知らぬ人も来る、100人以上集まることもあるけれど今のところ参加表明している人は5人ぐらい(いつもそう)だ・・・と思ったら急増して10人も参加表明してる!主催者すらどうなるかわからないゆるいイベント。

よくある飲食店の主催する花見パーティみたいに、がっつりプロデュースしてパクチー料理を出しまくることはない。食べたければ自分で作って持って来てよ! 場は盛り上げますが途中で酔っ払って酩酊状態になるかもね。参加者が自分たちで考えて、動いて、みんなで盛り上がるんです。

で、どういうことなの? 知りません。来る人の動きで全てが決まります。パクチーハウスもそういう空間を目指しています。

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集合場所は代々木公園原宿門で、そこから89m入った右手ら辺で宴会しています。その辺りには桜がありません。桜は遠きにありて思うもの。桜にこだわる方はこの画像を頭に焼き付けて来ることをオススメします。

 

旅人の新年会!ペルー料理店・荒井商店の荒井隆宏さんに聞く「旅して起業」【cinemo PAX】

2017年を刺激的な旅人の話で始めませんか! ⇒1月15日(日)15:00- 開催

新橋にあるペルー料理の名店「荒井商店」の荒井さんをゲストに招き、ペルーの料理人に関する映画を見て、お話を聞き、パクチーパーティをします。

荒井さんは料理の修行後、ペルーを旅しながら食材と料理について学び、帰国後「荒井商店」を立ち上げました。自分の目で見たペルーを独自の視点で再現し、超人気店となっています。

パクチーハウス東京店主の佐谷恭との出会いは、2008年7月。『ぱくぱく!パクチー』の取材のためパクチーをよく使う国の一つとしてペルー料理店を探していた時のことでした。ランチタイムが終わる頃に訪れ、美味しい料理をいただいた後に、ペルーのパクチー事情のほか、荒井さんの体験談を聞いて一気に引き込まれました!

 

そんな荒井さんを迎える【cinemo PAX】。「料理て世界を変えた」と言われるペルーの国民的ヒーローとも言われる料理人・ガストンアクリオ氏に関するドキュメンタリー映像を見た後、荒井さんの旅と起業についての話を聞きます。その後の“中南米特集”パクチーパーティで大いに語り合いましょう。

旅好きな人、ペルーや中南米に興味のある人はもちろん、独自の視点で起業したい人、料理を愛する人は、是非ともご参集ください! 2017年旅人の新年会です。

■日時
2017年1月15日(日) 15:00-

■タイムスケジュール
15:00 開場
15:30 映画上映開始(78分)
16:50~17:50 荒井隆宏さんトーク(聞き手:佐谷恭)
18:00〜21:30 パクチーパーティ 「中南米特集」

■チケットについて
・映画+トーク+パーティ(定員50人)
早割 3890円 12/31まで
前売 4189円 1/1から1/14まで
当日 4500円
・パーティーのみ参加<映画・トークショウなし>(定員20人))
当日 3500円

 

自分のまちが好きになり、旅先をもっと楽しめるシャルソン

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

まもなく開催!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。(その4)

パクチーを愛するあまりエクストリームランニングに足を踏み入れてしまった僕ですが、個人的に走るのが好きになっただけでなく、メドックマラソンをヒントにしながらたくさんの人にランニングの楽しさを知ってもらうために作ったものがあります。それが「シャルソン」です。

シャルソンは、ソーシャル・マラソンを略してできた言葉です。走る楽しみはスピードだけでなく、景色を見たり移動すること、つまり自分の力で旅ができるということでもあります。公園や河原を走っているとき、疲れたら歩いたっていいし、きれいな花があったら立ち止まってもいい。気持ちよければ予定より多く走ればいいし、毎日コースを変えることもできます。

しかし、「マラソン大会」は基本的に速く走ることが良しとされます。コースを選ぶこともできません。いわゆる持久走大会で“走らされた”体験からランニングが嫌いだった僕は、走れるようになってもその延長線上にあるマラソン大会を積極的に楽しむことができませんでした。一方、シャルソンの発想の原点ともなったメドックマラソンはワインを飲むために「立ち止まる」ことが革命的だったし、制限時間ギリギリまで食事やワインを堪能できることが、僕のマラソンに対する思い込みを壊してくれました。

メドックマラソンに出場した際、その日本版を開きたい、と考えました。メドックマラソンにあるコミュニケーションが、僕がパクチーハウスやPAX Coworkingでやろうとしているのと同様に現代日本の閉塞感をぶち破ると直感したからです。しかし、冷静に考えてみると公道の使用許可を警察に申請し、そこで酒を提供するということが簡単に認められるとは思えません。数年単位の時間を使ってそれを実現させることもアリだとは思いますが、それでできるコミュニケーションが必要なのは数年後でなく今だと思ったので、即座にそれを実行することにしました。メドックマラソンの要素をシンプルに抽出し、僕のような小さな飲食店を一つだけ経営している人が簡単にできるイベントを作ろう、そしてそのイベントにより地域に貢献できればなお良いと。そうして「シャルソン」の仕組みを考案しました。

パクチー料理屋とコワーキングスペースという“マニアック”なことをやっているのが僕の会社です。それぞれの空間に、国内外からさまざまな人がやってきます。経堂にたくさんの人を連れてきていると言ってくれる人もいたのですが、うちの店に来て、仕事なり食事をして、そのまま帰ってしまう人がほとんどでした。そういう意味では経堂まで来てもらってはいるものの、経堂に貢献しているとは言い難いと悩んでいました。行き帰りに商店街を見てはどうですかという提案をしたり、ウェブにちょっとした周辺案内を載せたこともありますが、大多数の人は忙しい日常の中で目的を果たしたら家路につきます。シャルソンを生み出そうとしているとき、この僕の悩みがポイントになりました。「小さなマラソン大会を開き、僕が行き先を決めるのではなく、ランナーの皆さんに好きなように動いてもらい、経堂なり世田谷区の魅力を発掘してもらおう。そしてそれを再発信できれば、自分たちが存在する地域のためになるだろう」。こうして走ることを地域の魅力再発見につなげるためのシャルソンが生まれました。

年1回ぐらい、ちょっと変わったランニングイベントとしてできれば面白いかなと思って始めた「シャルソン」でしたが、第1回で僕も主催者兼ランナーとして42.195kmを走りました(走る距離は自分で決めて良いため、必ずしもそれだけの距離を走らなければならないわけではありません)。そして、自分も他の参加者達も思ったことは、「シャルソン」は簡単に誰でもどこでもできるし、もっとやりたい!ということでした。すでに5年以上店を運営していた経堂や10年以上住んでいた世田谷を知っているつもりになっていましたが、一日中絶え間なく「発見」があるのを驚き、かつ楽しみました。

「シャルソン」は簡単で、参加者だけでなく主催者も楽しく運営できるイベントです。ご当地シャルソン協会が各地の運営のサポートもしており、過去4年半で全国で120回ほど参加されるまでになりました。地域活性や地方創生をお考えの方は、ぜひシャルソンで地元愛を育て、たくさんのお客さんを呼んでください。

ご当地シャルソン協会
http://cialthon.at/
ご当地シャルソンについて(パクチーハウス東京ウェブサイトから)
http://paxihouse.com/blog/social-running/
今、シャルソンが熱い! (Naverまとめ)
https://matome.naver.jp/odai/2143452587480207301

ビール腹克服から始まったランナーズコミュニティ

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

開催まであと3日!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。(その3)

パクチーハウス東京のウェブサイトのトップに「世界のビールとパクチー料理」と書いています。僕は旅を通じてたくさんのビールにも出会いました。また、パクチーハウス東京では琥珀エビスという日本のナショナルビールでは最高峰(筆者談)のビールをメガジョッキ(1リットル)で提供しています。

そう、僕はビールが大好き。いつもガブガブ飲んでいます。そして35歳になった時(6年前)には、お腹に大量の脂肪を蓄えることができました。いわゆる「ビール腹」です。適当に運動してみたりもしましたが、効果はありませんでした。高校生までの持久走大会が大嫌いだった僕は「走る」ことを当時全否定していました。しかし、偶然パクチーハウスで催されたウルトラランナーの講演会を聞き、その内容に感動。当人に敬意を表して1度だけ走ってみようと思いました。翌朝、早起きして過去(といってもその20年ぐらい前)走った最長距離(10km)にチャレンジ。絶対やりきると決めたので完走しました。全身筋肉痛になったものの、身体が動かなさすぎて息が切れるスピードでは走れなかったです。歩くのより少し早いか、もしかしたら遅いスピードでボテボテ走りました。心臓が苦しいとか、横っ腹が痛くなるとか、僕が走ることのマイナス要因として捉えていたことが起こらなかったんです、遅すぎて。そしてSNSに「走るのが好きな人の気持ちが少しわかった。走らないけど」という趣旨のことを書きました。それからが今の時代の恐ろしいところ。それを読んでたくさんの人からお誘いが・・・(笑)。全て断るつもりでしたが、「朝走ってビールを飲む会」だけは断りきれませんでした。

久しぶり過ぎるランニングで得たポジティブな感覚(息が上がらないスピードで走れば気持ちいい)を意識して、無理せず走り始めたらあら不思議。数ヶ月で走ることが楽しくなり、ついでにお腹の蓄えは無くなりました。走れるならやりたいことが前から一つだけありました。それはメドックマラソンへの出場。メドックマラソンは給水所にワインが置いてあり、38km地点ぐらいから生牡蠣やステーキが食べられる“美食マラソン”です。まさに“酔狂”という言葉が似合うこのマラソンに「一度だけ出てみたい」と思いフランスへ旅立ちました。そして、現場にていい意味で期待を裏切られました。このメドックマラソンは「飲みながら走る」ことが特徴と言われていますが、それだけではありませんでした。ワインがちゃんとグラスで出てくるため、走っている途中で「立ち止まる」ことになります。日本で一本数万円するものが出ることもあり、グラスを回してみたり他の参加者と乾杯したり。仮装が義務付けられていることもあり、「自然と会話が始まる」のです。メドックマラソンの本質は「コミュニケーションがある」ことだと気づきました。これは移動しながら6時間半続くパーティです。

交流する飲食店を営む僕にとって、それは衝撃的でした。楽しいパーティは数多ありますが、6時間半も楽しみ続けられるものはそう多くないです。一度だけ人生経験として出場するだけでなく、これを人生の一部にしたいと思いました。初出場の39km地点で生牡蠣を食べまくっている時には、そのために毎年出場することにしようと決意しました。日本に帰り、この楽しみを多くの人とシェアしたいと思い、メドックマラソンに本気で行きたい人だけが集まるランニングサークルとしてパクチー・ランニング・クラブを作りました。それから毎年、メンバー20-30人と一緒に出場しています。

パクチー・ランニング・クラブは走らないランニングサークルです。トレーニングは各自でできるので、不定期で飲み会(メドックマラソンの半分!)を開き、フランスへ行くというモチベーションを互いに維持し合っています。ワインも飲みますが、だいたいスタートはメガジョッキです。そして、大いに酒に酔い、気持ちが大きくなります。国内外の様々な“気がふれている”マラソン大会の話題になり、“酔った勢いで”申し込んでしまう人が続出します。僕も、そんな楽しき仲間と知り合うことで、いろいろなマラソンに出場しました。主なものは以下の通りです:

  • コムラッズマラソン(南アフリカ)
    平和(PAX)のために89km走る、世界最古のウルトラマラソン大会。2014年に開かれた第89回大会に出場し、8時間90分で完走。勝手にパクパク(89×89)マラソンと名付けました。
  • サハラマラソン(モロッコ)
    パクチーハウス東京が開業89ヶ月の2015年4月、ありえないと言われたパクチー料理店をパクる人が出てきたので、そろそろ自信を持ってパクチー屋を経営してもいいかなと思い始めました。「さぁ(3)、パクチー(89)の時代です」との宣言代わりに砂漠(389)を一週間で250km走るこのマラソンに出場し、パク塩開発の人体実験をしました。
  • バイカルアイスマラソン(ロシア)
    バイカルアイスマラソンは凍ったバイカル湖の上を一直線に走るフルマラソンです。シベリア鉄道の廃線になった部分89kmを観光列車としている区間があるのですが、そこに向かって一直線に走るこのマラソンは「パクに向かってまっしぐら」だと思い、パクチーに対する愛を表現しに行きました。

ちょっとしたきっかけから、ウルトラマラソンにまで手を出してしまいましたが、僕はあくまでパクチー普及に命をかけつつ楽しくランニングをするファンランナーです。樋渡さんに初めて会った時から、同じランナーということで勝手に親近感を感じさせてもらっていました。

 

 

パクチーハウスのコンセプトをそのままオフィスにしたらコワーキングができた

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

開催まであと5日!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。(その2)

“交流する飲食店”を展開させようと考え、自分で焼く立ち飲みBBQ「鳥獣giga」 という新業態を作ったこともあります。ジビエがまだ注目されていない頃、自然の肉・自然の野菜・質のいいお酒を好きなだけ飲み食いするお店です。オーガニックや自然食品は女性向けに供されることが多いですが、健康診断でひっかかることを勲章などとのたまうサラリーマン男性こそがそういういいものを必要としているということで、医者に言われて「◯◯を制限して」健康を得るのではなく、好きな物を好きなだけ飲み食いして健康を維持するための店でした。時代を先取りしすぎてごく一部にしか理解されず、半年で閉店しましたが!(笑)

それとほぼ同時に立ち上げたのが、東京で最初のコワーキングスペース「PAX Coworking」です。パクチーハウス東京は“交流する飲食店”として相席を推奨し、誰でも参加できるパーティを年10〜40回ぐらい開きました。パクチーハウス東京は海外のゲストハウスのように誰もが気軽に会話ができる雰囲気をイメージしてつくりました。お客さん同士が会話をして、その場をより楽しんでくれればいいというぐらいの気持ちで始めましたが、お客さんの行動は僕の想像を遥かに超えました。隣に座った人たちと次回一緒に予約してくれたり、店内にある立ち飲みスタイルの交流スペース「Public’S’peace」でいくつかのグループでグルメツアーの会みたいのを立ち上げたりという事例をたくさん見ました。また、パーティで会った人と一緒に会社を作ったという話や、初めて出会った人との話から職業観を変えて転職を決めたという話も。人と人とが交わると人生が変わり、世界が変わるんだなぁと思いました。

1日数時間の食事の時間よりも、毎日8時間とか10時間とかを過ごす仕事の時間にコミュニケーションと笑いをもたらせばより大きく世界は変わるし、個々の人生豊かになるのではと直感しました。パーティと仕事を混ぜることを思いつき「パーティするように仕事する」という妄想を抱きました。考えること約8カ月と9日。偶然SNSでコワーキングのことを知り、僕の妄想は世界にはすでに存在していたんだと嬉しく思いました。こうしてアメリカに端を発し、ヨーロッパにそのコンセプトが伝わりつつ合ったコワーキングをやってみることにしたのです。

今では新聞等でもほとんど注釈なしで「コワーキング」という言葉が使われるようになりましたが、当初は「日本人に馴染むわけのないワークスタイル」というようなことを言われたりもしました。コワーキングという言葉自体の知名度を上げるためには相当苦労しましたが(パクチーより大変でしたw)、日々「PAX Coworking」で起こる出来事に支えられながら続けました。

コワーキングについては4年半前に『つながりの仕事術 コワーキングを始めよう』(洋泉社 新書y,2012)という書籍にまとめています。残念ながら絶版となりましたが全文をネット上で公開していますので、ぜひお読みください。
http://pax.coworking.jp/lets-start-coworking/

英語版はこちらです。
https://www.facebook.com/notes/working-as-partying-lets-start-coworking/table-of-contents/184403635086082

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