木の屋石巻水産との縁から

Kyo paxiです。

本日、木の屋石巻水産の方が来パクします。お仕事ではなく、ご友人と来られるのですが。このムービーの11:00ぐらいからしゃべっている人です。

 

経堂でさばの湯という銭湯をコンセプトにしたお湯カフェというかイベント居酒屋をやっている須田さんという方が中心となり、有志で木の屋石巻水産の缶詰を洗って綺麗にするという活動が東日本大震災の後ありました。僕もそれに関連して彼と出会いました。

震災直後、被災地を訪れた直後に、自宅に帰る前にパクチーハウス東京に寄ってくれた人がたくさんいました。常連さんが大挙して東北に行ったということではなく、東北を訪れた後に初めて(その足で)パクチーハウス東京に来てくれたのです。どうしてそういう流れになっていたのか、今でもよく分かりません。

しかし、僕自身はいろいろな人から津波被災地の話を聞くことで、東北の被害がより身近になり、2011年5月に仙台と南三陸に行くことになりました。そこで見た風景と自分の中に沸き上がった意識。東北通いを始め、東北にどんどん縁ができることになります。

「3年経ったら・・・」

その言葉のあとに「忘れてしまう」というフレーズを置きたく無かったので、僕は震災の3年後から活動を始めることにしました。僕なりの震災被災地復興支援。それがウルトラシャルソンです。

東北の津波被災地沿岸を、点で訪れるのではなく、長大な被害地域、今でも工事現場となっている場所を、線でつないで発信したいと思ったのです。

震災の一年ぐらい前から嫌いだったはずのランニングが趣味になり、ワインを飲みながら走るまさに酔狂なマラソン大会(メドックマラソン)に惚れ込み、「走ることを楽しむ」に「コミュニケーション」や「町おこし」の要素を加えて「シャルソン」(ソーシャルマラソン)という仕組みを作りました。それを応用して東北の「いま」を発信していくのがウルトラシャルソンです。

ウルトラシャルソン第3回目の際(2015年7月)、木の屋石巻水産のその方に、ゲストスピーカーとしてお話をしてもらいました。その他、このプロジェクトが始まる前からケーブルテレビや石巻のラジオ局などを紹介してくれ、イベント告知に協力してくれたのもその人です。

というような人が来るので、都合つけられる人はご来パクしてみてください。来れない人も、ぜひムービーだけでも視聴してください!

僕は明後日26日から、第5回ウルトラシャルソンのために東北入りします。今回は仙台から郡山まで、130kmぐらい走る予定です。

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【cinemo PAX vol.1】「超節電生活」の稲垣えみ子さんとエネルギーについて考えよう

映画・トーク・パクチーランチ&琥珀ヱビスで、たっぷり語りましょう!
パクチーハウス東京が、二カ月に一度開催するイベント「cinemo PAX」第一弾を6月25日(土)に開催します!

cinemo PAX vol.1: テーマは【エネルギー】

映画は『第4の革命』
https://www.cinemo.info/movie_detail.html?ck=26

ゲストスピーカーは、「超節電生活」の稲垣えみ子さんです。

 

東日本大震災を機にエネルギーについて、改めて考えた方も多いと思います。

原発?自然発電?エネルギーは自分でつくる?エネルギーに頼らない暮らし方?

なんとなく毎日は過ごせていますが、4月からの電力自由ってなんでしょう?
改めてみんなで、ざっくばらんに考えてみませんか?

ドイツで13万人を動員し、脱原発に導いた『第4の革命』を上映します。

そして「超節電生活」を自ら実行する元朝日新聞記者 稲垣えみ子さんをゲストスピーカーにお迎えします。なんと稲垣さんの直近の電気代は、月額166円!

 

稲垣えみ子さん【稲垣えみ子さん プロフィール】

1965年名古屋市生まれ。一橋大学を卒業後、朝日新聞社に入社。大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て、論説委員・編集委員としてコラムを執筆。原発事故をきっかけに始めた「超節電生活」をつづって話題になる。今年一月に退職し、エネルギーもお金も使わぬ幸せを追求中。その暮らしぶりがMBSのドキュメンタリー番組「情熱大陸」で取り上げられる。好きなものは燗酒と時代劇と銭湯。大の苦手はIT全般。6月17日に初の書き下ろし本「魂の退社 会社を辞めるということ。」(東洋経済新報社)を出版予定。また新聞記者時代に書いたコラムをまとめた「アフロ記者が現役記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。」(朝日新聞出版)も近く刊行予定。

 

チケット販売について(早割・前売はpeatixにてお申し込みください

peatix(早割)3000円 5月31日まで
peatix(前売)3500円 6月23日まで
当日現金払い 3890円

定員 30名(定員に達し次第締め切らせいただきます)

※ パクチーたっぷりランチ+琥珀エビス中ジョッキ付

10:00 開場
10:30 映画上映(83分)
12:00 ディスカッションランチ
13:00 トークライブ

映画上映を10:30に開始します。受付時間もありますので、10:15ごろまでのご来場をお願いします。
当日は稲垣さんの出版したての本を持ってきていただきますので、是非サインしてもらいましょう!

 

“走って”復興支援〜ウルトラシャルソン5開催

シャルソン創始者のKyo paxiです。第5回ウルトラシャルソンのお知らせです。

熊本・大分での震災被災者の方々にお見舞い申し上げます。パクチーハウス東京には熊本出身のスタッフが一人おり、彼が取りまとめる募金箱を置いています。

あの衝撃的な東日本大震災からは5年以上が経過しました。パクチーハウス東京は大震災の直後3日間休業し、その後1週間経堂から用賀に場所を移して営業しました。追パク募金などを行ないつつ、僕も何度も東北に通うようになり、さまざまな縁ができました。

東北では5年経った今でも復興どころかまだ始まっていない場所も存在します。「3年経ったら忘れる」という話があり、5年経って別の災害が起こるとこの状況はますます加速すると思います。

だからこそ「3年経ってから」、自分たちならではの被災者支援をしよう。そう思って始めたのがウルトラシャルソンでした。大変な思いをし続けている方がたくさんいますが、その中でポジティブなエネルギーを生み出し続けている人もいます。そういう人や考え方、行動に光を当てつつ、被災地の状況を自分たちの目で見て伝えようとしています。被災地を点で訪問するのではなく、津波の被害があったところを線でつないでいます。過去4回の開催で釜石から仙台まで、約435km走りました。

そのウルトラシャルソン、第5回目を今月26日から29日で開催いたします。興味ある方は一部でも、ぜひご参加ください。東北に行けない方は「オンライン」で状況を見たり記事を読んだりという参加方法もあります。また、走れないと仰る方はサポートスタッフとして参加することもできます。

本記事のシェア、ご家族・ご友人の紹介を歓迎いたします。

 

ウルトラシャルソン5Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/1695921770674020/

ウルトラシャルソン5申し込みページ
http://ultra-cialthon-5.peatix.com

 

ウルトラシャルソン1報告書
http://paxihouse.com/blog/wp-content/uploads/2014/10/1st_UltraCialthon_report.pdf

ウルトラシャルソン2報告書
http://paxihouse.com/blog/wp-content/uploads/2014/12/ultra-cialthon-2nd.pdf

ウルトラシャルソン3・4報告書
http://paxihouse.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/ultra-cialthon-2015-report.pdf

 

東松島・おのくん家にて
東松島・おのくん家にて

 

シャルソンとは?

走ることを通じてまちを再発し、人と人とがつながるランニングイベント。
「ソーシャルマラソン」を短縮して作った造語で、人と人との触れ合いという意味でリアルにソーシャルであり、SNSを活用してまちの魅力をオンラインで拡散するという意味でバーチャルでもソーシャルである。

2012年2月に世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」と東京初のコワーキングスペース「PAX Coworking」を運営する株式会社旅と平和が、同社の所在する世田谷区経堂を中心に世田谷区内を(再)発見するためのランニング・イベントとして「経堂マラソン」を開催したのがそもそもの端緒。そのときの参加者が「また参加したい」「ほかのまちでも実行したい」との気持ちを各所で発信。同年4月14日に日産自動車が展開する「思いやりライト運動」の一環として「よこはまシャルソン」が、同21日に「墨田シャルソン」がカオサン東京ゲストハウスグループの協力で開かれた。この企画に先立つ形で、その後のシャルソン主催者の੍支援とネットワークづくりを目的として「ご当地シャルソン協会」(2012年4月1日)を設立した。

地域活性と楽しさを両য়させるランニングイベントとして、日本全国の意欲的な個人・団体・企業が注目。2016年秋までの約4年半で全国で100回程度開催されている。

ウルトラシャルソンとは?

シャルソンの仕組みを使った東北応援プロジェクト。本来のシャルソンはスタートとゴールが同一の場所であることが多く地域内を巡るものだが、ウルトラシャルソンでは「被災地を線でつなぐ」ことを一つのテーマとし、自然を満喫しながら人々と触れ合い、移動し続ける。

復興のシンボルやそのまま残された地域を訪問。各地を線でつないで「発見したものをSNSを通じて発信し、そこで生活する人々とも交流しながら、震災被災地の状況やੱ感情といった「いま」を伝える。一日あたり30kmから45kmの行程。

また、各区間の「ゴール」後に、震災発生時から各地域で積極的に活動している地元人やボランティア関係者などに講演をいただき、ランニングと同じタイムラインに被災後の状況を投稿していく。講演後は地元の人々を交えて交流会を開き、一緒にに楽しい時間を過ごしながら、それぞれの体験を語り理解を深める。

麺のルーツ・ラグマン

完全無欠のパクチー主義者Kyo paxiです。

今月発売の『dancyu』(2016年5月号)で、「パクチー偏愛主義」という特集が組まれ、パクチーハウス東京の「パクソースのパスタ」も掲載されている。ぜひ買ってお読みいただきたいのですが、パクチー特集以外にも楽しい記事が盛りだくさんでした。

特に僕が「いいね!」と思ったのは「東京だからこそ食べられる現地の味〜東京じゃない」という石田ゆうすけさんによる特集記事。7年半自転車で旅した中で忘れられない味として、ウガリ(ケニア)・ラグメン(中国・新疆)・ソペス(メキシコ)を出す東京の店を紹介している。

その中で「ラグメン」にスポットを当てたい。僕は自分自身が旅先でそう聞いてきたので「ラグマン」と呼び、パクチーハウス東京では「ラグマン鍋」というアレンジ料理を提供している。

「世界一の麺料理だ!」と思うぐらい旨かった。

これには同感。というか、ラグマンの説明をするときに必ず言っているフレーズが石田さんの文章にあって感激した。ラグマン鍋は世界で一番美味しい麺料理と、世界で一番楽しい日本の鍋という文化を融合してパクチーを加えたものですと、作りながらいつも解説している。

うどんに似た麺に〝ラム肉の野菜炒め〟を載せた料理で、ウイグル族は毎日のように食べている。実際、田舎に行くとラグメンしかないことも多く・・・

僕はラグマンが本当に気に入り、1日4食これを食べていた。なぜ4食かというと、うまいから毎食食べていたからであり、中国国内にある時差も関係している。中国は全土で「北京時間」を採用している。新疆ウイグル自治区は2時間ほどずれた場所にあるのだが時計は北京時間なので、感覚的に2時間ずれた生活をしている。しかし、素人旅行者の僕はついつい北京時間の朝に起き、ウイグルの人たちの早朝に朝食を求めていた。必然的に昼も夜も2時間早めに食事をとることになるが、夜は夜でいろんな人たちと飲むので早く寝るわけではない。そして〆のラグマンだ。朝昼晩しっかり食べ、飲んだ後にラーメンを食べたというとイメージしやすいだろうか。

「うどんに似た麺」は、うどんからアレンジして作ったパクチーハウス東京オリジナルのパクチー麺を使用。本場の麺を打つときには卵を混ぜるらしいのだが、元々パクチー麺には卵を使っていないので、麺を入れると同時に溶き卵を入れてラグマンを完成させることにしている。

ラグマンはラーメンとミートソースの起源と言われている。東に行ってラーメンになったということで、日清食品の安藤百福さんもラグマンを新疆へ食べに行ったとたしか日経新聞『私の履歴書』に書かれていた。そしてずっと西へ行ってミートソースができたという。『東京カレンダー』がこんな記事を書いてくれている。

僕が食べまくったラグマンは、いつも大盛りの料理だった。巨大な丼にうどんでいうところの3玉分ぐらいの麺が入っていたと記憶している。パクチーハウス東京のラグマン鍋がお腹が苦しくなるような量に設計しているのもそのためだ。せっかく来たからといろいろな料理を食べてラグマン鍋も食べたいというお客さんが結構いるけど、僕の本音としてはラグマン鍋に集中してほしい。一度になんでもかんでもやろうとしないで、一つのことだけをするのが人生を楽しんだり成果を上げるために大切だと、僕はサハラマラソンで学んだ。お客さんにもそうしてほしいと思っている。「余計なもの注文するなよ」とまでは言わないけどね。

ラグマン鍋は事前予約で、4人以上から人数分のご注文のみ承っています。それはここに書いたストーリーを遵守するため。パクチーハウス東京の料理は、僕の旅と繋がっている。

 

石田さんの記事「東京じゃない」で紹介されていた「こんなにすごい麺料理なのに、なんで東京にこの一店舗だけなんだろう」というシルクロード・タリムウイグルレストラン(初台)にぜひ行ってみましょう。僕も近々!

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パクチーハウス店主に経歴詐称疑惑

4月1日発売の『週刊文春』でパクチーハウス東京の店主が経歴を詐称している可能性が指摘されている。

ショーンPこと、ショーン・パクアイドル佐谷は、所属していたとされる京都大学での出席率が極めて低かったと数年前から指摘があったが、留学先のイギリスでも大学院の講義より酒場での目撃率が高かった。また、修士論文の指導教官とも意見が合わず、論文の骨子を決める前に英国から出国したとの記録が残っている。

パクチーハウス東京は当初からその存在が「ありえない」とされながら、設立の発表から8年9カ月経った今も店舗運営を続けている。3年続けばいい方とされる飲食業において、新聞、テレビ、雑誌などの取材を890回以上も受け過剰に存在をアピールする同店には実に怪しい「事実」が積み重ねられている。

京都大学総合人間学部卒業?

京都大学総合人間学部の入学式でショーンPと知り合ったという現ハノイ大使館勤務の男性I氏によると、ショーンPは常に大学を通り過ぎて三条木屋町方面へ向かっていたという。「大学で会うとしたら学割証を取りにくるときぐらいでしょうか。頻繁に国内外をウロウロしていましたよ」と指摘。「朝ごはんは米に限る」といいながら米どころ宮城県出身者らと朝から日本酒を飲むことも。ショーンP本人がインタビューなどでも「大学生活4年間のうち通算すると1年ぐらい海外を旅していました」と述べているが、国内の旅も含めるとほとんど京都にはいなかったことになる。卒業式には顔を見せたが、なぜかアフリカの民族衣装を着ていたそうだ。

大学の教官からもこんな声が上がっている。「卒論発表会の時期をずらしてくれと言うんです。そんな学生は前代未聞。結局ごり押しで一人卒論発表会を行なって、ほかの多くの学生が仕上げに苦労している頃にはインド洋を船で渡っていましたよ」。誠に勝手である。

大学の試験をレポートに変えてほしいと何度も依頼された中国人講師(当時)も嘆く。「私が設定した試験日に『受けられない』と言うのです。あなたの出身国にも行くし中国語で旅行記を書くから認めろと強く主張されました」。帰国後は授業時間を使って中国語で書いた旅行記を音読。大学の講義を自らの発音チェックに私物化していたようだ。

その他、「講義は眠い」と自分勝手な発言を繰り返し、ゼミ形式の授業ばかり登録していたという。ほとんどの学生が発言しないのをいいことに、「授業初日に場を仕切って自分の好きなテーマでの発表を決めてしまう。発表のない日は姿を現さないこともあった」(前出指導教官)。また、海外一人旅から帰る度にゼミに突然顔を出し、持論を展開。『書を持って旅に出よう』と、純粋な他の学生たちを洗脳した。寺山修司の『書を捨てよ町に出よう』のパロディだが、この頃からパクり癖は変わっていないようだ。

英ブラッドフォード大学大学院(平和学専攻)?

ショーンPは大学卒業後、大手電機メーカーと立ち上げ直後のベンチャー企業で勤務した。このわずか5年の間に南インドを半周したほか、ユーラシア大陸を2度も横断したという。当時の日本の一般企業の常識からしてありえない。そして、自らのテーマである「旅と平和」をテーマに論文を書くとして婚約者を置いてイギリスに渡った。

イギリスでは“平和学が初めて大学の専攻になった”というブラッドフォード大学の大学院で平和学専攻コースに入ったことが判明している。同じコースに所属し、修了後は国連機関を渡り歩いている日本人の同級生N氏に話を聞いた。「社会人経験がある方だったので頼りにしていましたが、ウサギ肉を捌いて食べようと言い出すなど、突拍子もない印象があります。また、私が出席できなかったHuman Rightsの講義の内容を尋ねとき、『人権に関する話だったよ』というのです。講義の内容を全く理解していなかったんでしょうね」。

イギリスの大学院は9月に始まり5月に全ての講義・ゼミが終わる。その後夏休みなどはなく、そのまま論文執筆期間に突入し、入学からちょうど1年ぐらいで過程を終えることになる。休みがほとんどないため、アメリカ等の教育機関に比べて早く卒業できる。課題提出も多く、かなり忙しい日々を送るようだ。そんな中、ショーンPは「寮にいても腐る」といって週のうち4日ほどブラッドフォードから逃避していた。スコットランドやウェールズのパブでクレジットカードを使った記録が多数残っている。ショーンPの英語力のなさは同級生の発言などから明らかで、分かりそうで分からないイングランドにいるより、訛りの強い地方に行くことで安心感を得ていたようだ。ショーンPはシベリア鉄道に乗車した体験談においても「酒を飲めば言語はいらない」と発言している。

ショーンPの大学院での論文を指導すべき立場にあった英国軍出身のドクターDは、振り返る。「英国におけるマスターコース(MA=修士課程)は講義で習ったことを発展させて論文にするのが通常。独自の理論を展開したいという彼と十回ほど打合せしましたが話になりませんでした」。「旅と平和」で論文を書かなければ意味がないと叫んで席を立ったショーンPについて、ドクターDは「松岡洋右のパクりかしら」と思ったという。ショーンPはドクターDに一方的に別れを告げて帰国した後、締め切り直前に電子メールで論文を提出したそうだが、ドクターDはその論文の評価について、小誌からの取材には明言を避けた。

占領という横暴

ショーンPは成人直後ぐらいより、自らの誕生日を自分で祝う会を開催している。イギリスに渡る直前の「壮行会」とイギリスから帰る直前の「送別会」も、自分で企画している。「誰も開いてくれないから」なのか。寂しい限りである。

二十代のショーンPは居酒屋で頻繁にトラブルを繰り返していた。周囲の客を巻き込んで乾杯をしようとしたり、店内にいる他の客にやたらと話しかけるので、「他のお客さまにご迷惑となりますので」とあらゆる店舗で繰り返されていた。これに対し「みんな楽しんでいるんだから迷惑ではない」と常に暴言を吐いていた。

remember-gday「壮行会」での蛮行は特に有名だ。予約をして席を取ると「2時間制」とされることに激高し、予約をしないで居座る作戦を思いついたらしい。渋谷にあるアイリッシュパブに「個別で」来店するよう友人たちに促し、店側に気づかれぬよう店を「占領」しようというのだ。結局3時間ほどでその作戦は成功し、店にいる客の89%以上を知っている状態になった時点で、見知らぬ客にも話しかけた。「友だちになろう」と。その後店内の異常な状態を感じた店員たちに制止される前に演説を始めた。約10分。パブリックな場を「占領」したと宣言した。

同様の手法はブラッドフォードでも実行した。日本に比べると英国での知り合いが少ないという理由で、大学の図書館や校舎の至る所に大学の許可無くビラを貼りまくった。結果として暇を持て余す学生がやたらと集まった。普段はあまり大学生が出入りしない、地元民に人気の「ウエザースプーン」というパブの年齢層を一気に下げ、普段落ち着いて飲んでいるイギリス紳士たちが驚愕。この日も夜更けに「占領」を宣言したが、朝方まで飲んだショーンPは「記憶にない」と言い張った。

ライブドア事件に関与?

英国からの帰国後、ショーンPは近鉄バッファローズ買収に名乗りを上げた直後のライブドアに入社する。英国ではほとんど授業を理解できなかったにもかかわらず、「日本語での情報源は貧弱すぎる」とし、“世界の視点”から日本を読み解くニュースサイトがほしいと願った。当時はインターネットでは新聞社のウェブサイトぐらいしか最新情報を入手する術がなかった。読売新聞とのやり取りに辟易しネット初の報道機関を作るというライブドア社長(当時)の堀江貴文氏に面会し、構想を伝えたところ「やれば」との返事で入社を認められた。

LANケーブルを引くところからライブドア・ニュースの立ち上げを担ったショーンPは、直後に「ニッポン放送買収」「代表者の参院選出馬」「代表者の逮捕」という事態に立て続けに直面した。「報道部門は広報とは異なるので、会社の肩を持つことなく中立」との立場で、同僚とともに内部にいながら客観的な記事を出した結果、社内から非難も出た。一方ですべての全国紙、キー局が丸パクりで報道するのを見てほくそ笑んでいた。

ショーンPはライブドア入社直後、目的や中身を考えることもなしに「社長になりたい」「起業したい」「上場したい」と話す他の社員たちを冷めた目で見ていた。しかし、在籍中に長男を授かったことが分かるやいなや、「子どもと一緒に成長したい」と“なんとなく起業”を目指してしまうことになったことから分かるように、他人の影響を受けやすい性質を持っている。

非常識

結局、「起業したい」という妄想が具体的なアイデアになる前に、ショーンPはライブドア退社を決めた。ちょうどいいタイミングでライブドア・ニュースという報道機関の閉鎖が決まったため、「事件に巻き込まれてリストラされた」と見ることもできるが、タイミングから見ると退社は本人の身勝手な行動にすぎない。

結婚の際も、子を授かった際も「無職」状態であったショーンPは、現代日本の基準から鑑みると非常識極まりない男だといって差し支えないだろう。しかも、持ち前の厚かましさから、多くの中小企業診断士や外食コンサルタントの「パクチー料理店だなんて気がふれている」という意見に耳を貸さなかった。

肩書きを利用する処世術

在籍期間などについて各社・各校に問い合わせたが「OBの個人情報について公開いたしかねます」との返事で、真偽のほどは不明だ。しかし、経歴が正しいかどうかは別として、パクチーハウス東京を開くまでの「事実」を見れば、どういう人間か推測できる。

大学の講義や中学高校の進路講話などにも招かれることの多いショーンPは「株式会社旅と平和 代表取締役」「パクチー銀行 頭取」「日本手食協会 理事長」などさまざまな肩書きを持つ。しかし、賢明な読者ならお分かりと思うが、ショーンPのいう「肩書」は自称にすぎない。講義を聴いた大学生や氏が運営するコワーキングスペースの利用経験者が「肩書きは自分で創るものだ」という主張に惑わされて、親の反対を押し切って就職活動を止めてしまったり、ダチョウ肉の普及で起業する者などが後を絶えないことは、社会的に問題があると言って差し支えないだろう。

(文=佐谷恭)


ショーンPの経歴の真偽については今後の詳しい調査が待たれるが、当人主宰の「毎年恒例の花見」で、ご自身で確認してみてはいかがだろう。参加者に制限はないそうだから、行ってみるのも一興だ。代々木公園原宿門に、4月2日(土)午後1時集合。編集部が入手した情報によると、毎年4月の第一土曜日の同じ時間、同じ場所で開催しており、「桜の開花時期に左右されない」そうだ。
https://www.facebook.com/events/951949741504544/


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毎年恒例の花見2016

パクチーハウス東京のKyo paxiです。

毎年花見をやっています。19回目。

パクチーハウスの事業計画を発表する前、僕はそれを「毎年恒例の花見のような事業」と表現しました。そんな花見です。

よく飲食店が主催して、そこの料理が食べられるとかありますが、そういうのじゃありません。みんなで持ち寄りです。パクチー持ってくる人いるかもね。食べたい人は自分で持って来ればいいですよね!!

僕の古い仲間と、新しい仲間と、その日からの仲間が来ます。

誰でもウエルカム! 誰でも楽しめると思います。だって、こういうことを続けてたらパクチーハウスができたんだもの。人と人とが全力で話して楽しむと、いろいろなものが生まれますよね。

お申し込みは: https://www.facebook.com/events/951949741504544/

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1998年から続く毎年恒例の花見です。
Hanami party since 1998.

4月第一土曜日午後1時に代々木公園原宿門集合。
Come to Harajuku gate, Yoyogi park on the 1st Saturday of April every year.

桜を遠くに眺めつつ、いろいろなタイプの人が集まります

開催場所はいつものあの辺です。
原宿門から入って約89m先右手らへんです。
桜を目指して行き過ぎないように!

盛り上がりましょう!

自分が食べそうな量の2倍の食べ物を持ち寄り
自分が飲みそうな量の3倍の飲み物を持ち寄ってください

[毎年恒例の花見 2016]
日時: 2016年4月2日(土)13時〜
場所: 代々木公園(原宿門集合。原宿門から89メートルほど進んだところで開催)
持ち物: 食べ物、飲み物、たくさん。友達・家族、たくさん。

[Hanami party 2016]
Date: 13:00- Saturday, 2 April, 2016
場所: Yoyogi park(Party will be held 89 meters away from the Harajuku gate)
* Bring your best friends and family and foods and drinks three times as much as you can eat and drink.

 

当日の連絡先などは以下のページに書きますので、参加表明してみてください!

https://www.facebook.com/events/951949741504544/

【St.PAXTRICK’s Day】パクチー旅話会

旅の体験を日本社会、そして世界のために。

そういう思いで「株式会社旅と平和」を立ち上げた、パクチーハウス東京のKyo paxiと一緒に旅の話をしながら飲みませんか?
直近の旅「バイカルアイスマラソン完走」(ロシア・イルクーツク付近)で、3度目のパクパクマラソンを達成。そんな話もしたいと思います。
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新年から数えて89日目の、St.PAXTRICK’s Dayを記念したイベントです。
St.PAXTRICK’s Day(セント・パクトリック・デー)は、セント・パトリック・デーをパクって2015年に制定された日です。パク(PAX=ラテン語で平和の意味)に関するTRICKを考えましょう。ただ真面目に、シリアスに平和を語るのでなく、明るく楽しく平和について考えましょうという日です。
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3月30日(うるう年は3月29日)はSt. PAXTRICK’s Day。新年から数えて89日目に緑の衣装を着て、PAX(平和)に関するトリックを自分の周りの人に仕掛けましょう。
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旅話をしながら、僕と飲みませんか? じっくり話したいと思って定員を少なく設定しました。旅好きな人、旅をしたい人は是非!

人気店のおつまみ決定版 プロに教わる、永久保存の151品

『人気店のおつまみ』という書籍で、パクチーハウス東京のレシピ15品、紹介していただきました。一家に一冊どうぞ!

 

 

内容紹介

お酒を楽しみたいとき、最良の相棒はおいしいおつまみ。お家で飲むとき、とくに人が来るときはビール、

日本酒、ワイン…といろんなお酒を用意して、お好きなものを飲んでいただくこと多いですよね。そんなときに

役立つのが、この1冊。和、イタリアン、中華、韓国、沖縄料理、パクチー専門店などさまざまなジャンル10店

のプロが、お家で作りやすいおつまみ151品を教えます。おいしく作れるよう、プロからのアドバイスが満載、

作り方のポイントにはマーカー付き。お酒との相性も、ひと目で分かるアイコン付きだから、使いやすさ抜群です!

【目次】

第1章 これだけはマスターしたい! 王道のおつまみ

えびのアヒージョ、ポテトサラダ、パクチー生春巻き、季節のおひたし、ねぎチヂミ、ゴーやチャンプルー など

第2章 まずは、のおつまみ

即席オイキムチ、たらこのマリネ、ナムル、ピータンとザーサイの白和え、だし巻き玉子 など

第3章 おかずにもなる肉と魚のおつまみ

鶏もも肉のにんにく焼き、黒鶏竜田揚げ、砂肝ガーリック、シューマイ、なめろう、えびのプリプリ揚げスパイシー など

第4章 体が元気になる! 沖縄のおつまみ

豆腐チャンプルー、にんじんしりしり、ゴーヤの天ぷら、ラフテー、昆布と豚肉の煮もの、タコライス、アーサ玉子 など

第5章 たっぷり野菜のおつまみ

パプリカのローストマリネ、青菜の酒盗バターソテー、じゃがいもの明太子焼き、カリフラワーのフリッター など

第6章 〆のご飯と麺

まぐろづけの押し寿司、ミックスパエリア、油そうめん、あさりの焼きうどん、ビビンバ、キムチ焼きおにぎり など

コラム いま人気のパクチー専門店に習うパクチー料理

パクチーサラダ、パクチーのおひたし、パク天、トムヤム砂肝、パクライス、鶏肉のフォー、パクチーモヒート など

【編集部からのコメント】

何気ないけどひと工夫でぐっとおいしくなる、お酒に合う。そんなおつまみのレシピをご紹介したのがこの本です。

教えていただいたのは、居酒屋やバルなど10店。いずれも編集部が実際に足を運び、何度も訪れ、味を確認

したおいしさ保証つきのお店ばかりです。ぜひ、お店の味をおうちでも再現して、楽しく、美味しくお酒を味わって

ください!