第 31 回オーバーナイトステージ練習 in 有馬温泉

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~「ひんぎゃのパク塩」使用レポート ~「ひんぎゃのパク塩」使用レポート~

 

2016 年 3 月 11 日 24 時に京都駅をスタートし、長岡京市~高槻市~万博記念公園~箕面山~池田城~宝塚大劇場~有馬温泉の 73.3km を走破して丁度 89 時間が経過した 16 日早朝、わたくし尾西 基樹はこのレポートを記している。

この「オーバーナイトステージ練習」と題したウルトラマラソンはパクチーハウス東京のオーナー佐谷 恭氏も昨年完走されたサハラマラソンの長距離ステージを想定とした練習会である。

昨年チームパクチーがサハラマラソンに挑戦するにあたり、そのメンバーの依頼により企画を立ち上げたのがそもそもの始まりであり、今回で第 2 回の開催となる。

※表題が第 31 回となっているのは本戦のサハラマラソンに合わせているため

佐谷氏は多忙のため今回は参加されなかったが、ひょんな事から「ひんぎゃのパク塩」(以下 パク塩と表記させていただく)をご提供いただくこととなった。

幸い私は主催者という立場であるため、せっかくなので参加者であるサハラランナー、ウルトラランナーの皆さんにパク塩を共にお試しいただくことにした。

1今回の参加者は 22 名。佐谷氏によればパク塩をドリンクとして用いる場合、水 750ml に対してパク塩 0.89g が最適になるよう配合、製造されているという。このこだわりを聞いた際、佐谷氏のパクチーへの愛と探求に敬意を表せずにはいられなかった。

ならば私も氏の愛を拡げねばならないと考え、いただいたパク塩を 0.89g ずつ小分け・・したかったのだが、計量が困難だったため22 等分して、配合の妙を記載した資料を配布させていただいた。

小分けの袋にはパクチーハウス東京様所持のグラスを模して“89”と記入した。

 

・スタート前

3 月 11 日 23 時頃、東海道新幹線・京都駅に全国からぞくぞくと参加者が集まってくる。

佐谷氏と共にパクチーに慣れ親しんだ仲間達、初対面のウルトラランナーなどその顔ぶれは様々だ。

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出発準備をする参加者達 / パク塩と適量に配合したパク塩ドリンクを持つ主催者

全体ミーティングの中でパク塩の仕様説明を行う。さっそくパク塩ドリンクを作っている方も。

途中合流の参加者のいるため、一先ず 17 名で集合写真。ここでは 7 名、後に 1 名合流して計 8 名がひと月後のサハラマラソン本戦に挑戦する。

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大前提としてこの企画は “競技”ではなく“練習会”だ。予め決められたチェックポイントを通過さえすればコース取りはある程度自由なのが特徴である。

各々がテーマを持って夜間に知らない土地をひとり走り、そしていずれ朝を迎える。そのとき事前の想定と現実の結果がどう違うか識ってもらうことに主眼を置いている。

主催者である私とて例外ではない。自身の実力を確かめるべく、パク塩ドリンクを胸のホルダーに差してスタートの準備を進めていく。

 

・スタート、そして初めてのパク塩ドリンク 初めてのパク塩ドリンク

11 日 24 時、つまり日付が変わって 12 日 0 時ちょうどに「第 31 回オーバーナイトステージ練習 in 有馬温泉」はスタートを迎えた。

私はランとは物理的にも精神的にも独りで戦うものと考えている。

自身の考えを押しつける訳ではないが、参加者にはできるだけ孤独と戦ってもらいたく、単独行動を促し、私自身もスタート同時に一人集団から抜け出した。

私は提供でいただいた以外にもう 1 袋パク塩を所持していたので、全 73.3km のうち 3 回程度はパク塩ドリンクを製作しようと考えていた。

そのうち 1 回目はすでに胸に差し、佐谷氏のおっしゃるベストの配合で挑んでいる。

飲み口を噛むと中の飲料が出てくるフレキシブルバルブ製のボトルにパク塩ドリンクを入れ、2km を過ぎた辺りから内臓負担を考え口に含む程度の量をこまめに摂取する。

ここで意外だったのが、パク塩ドリンクが想像していたよりずっとすんなり身体に入ることだ。

私はパクチーが好きだが、それは料理として使用することに対してだ。
正直に言うとパクチーが飲料の主役として成立するとは思ってもみなかった。
口に含むとシンプルで上品な塩味の後に、パクチーがほのかに香ってリラックスを誘う。
走っている際にリラックスというのも変な表現ではあるが、強制的に甘味も押しつけられるスポーツ飲料とはまた違う、どちらかというと“茶”を飲むような心地である。
その上でミネラルも摂取できるのであるから、これは中々逸品であるとひとりごちた。

 

・区間 1 ゴール 長岡京駅 & 区間 2 ゴール 高槻市駅付近

京都駅から最初のチェックポイントである長岡京駅までは 11.1km。

3 月ではあるが夜間ということもあって気温は低い。だが後のことも考え水分は一定量摂取する。

1 時間 14 分かけて長岡京駅に着く頃には 750ml ボトルの中身がおよそ半分になっていた。

エネルギーバーを齧りながら“追いパク”を行い、ボトルを再び満タンのパク塩ドリンクに戻す。

補給中に後続が追いついてきたので、ここからの 11.7km は数名での走行となる。

私は先頭で走るが、集団に慣れていないため普段速度を緩めるタイミングでもそのまま走行を続けてしまう。筋肉に疲労は見えないが、汗の量でそれが分かる。

チェックポイントの高槻市に着く頃にはパク塩ドリンクが 3 分の 1 程度にまで減っていた。

パク塩は潤沢に持っている訳ではないので、ドリンクを 3 分の 2 程度の量にまで戻し、ここからはもう片方の胸のホルダーに水を差していざという時まで節約を心がける。

深夜 2 時 40 分。残り 50.5km である。

 

・区間 3 ゴール 万博記念公園駅 & 区間 4 ゴール 箕面山・望丘海展望台

高槻を出た後、小腹が空いてきたので食事を取って万博記念公園駅へと向かう。
この辺りで食事を取る参加者が多く、ここからゴールまでは一人旅となった。
やや抑え気味で走り、ちょうどパク塩ドリンクがなくなった 4 時半頃に万博記念公園駅に到着。
ここまでで 34.7km。一週間前に 85km を走った際の同地点より明らかに身体に力がある。
これはまさかパク塩効果によるものなのか・・

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さて、次のチェックポイントは 10.4km 先の箕面山・望海丘展望台だ。
大阪の夜景が綺麗に観えるので、何とか夜明けの 6 時 15 分より前に着きたいが、
コースは無常にも上り基調になっていく。パク塩は温存しているのでボトルにはスポーツドリンクを水で割って薄くしたものを注ぎ込む。

箕面山中で少々道に迷ったため目標時刻には間に合わなかったが、朝日で輝く大阪の街並みを展望台から望むことができた。
個人的にはこの夜と朝の陰陽の変わり目を感じれることがオーバーナイトを走る醍醐味だと思う。

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・区間 5 ゴール 池田城跡公園 & 区間 6 ゴール 宝塚大劇場

箕面山から池田城までは下り基調 5.6km の短距離区間だ。
ここでもパク塩は我慢しつつ、甘いドリンクと軽食を取りながら 1 時間ほど経った、

7 時 35 分に池田城跡公園に到達。が、まだ開園時間前だ。
これもオーバーナイトならではの現象だなと思いつつ園外から再建天守を撮影する。

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次の宝塚大劇場までは 8.2km。1 時間程で到達し、最後の区間に向け虎の子のパク塩を取り出す。

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・最終区間 7

現在時刻 8 時 55 分。ここまで 58.1km で残り 15.2km。
スタートからすでに 9 時間近いが、意外なほど身体は元気だ。序盤から補給に気をつかった成果だろうか。

ここから有馬温泉まではずっと上りが続く。距離も全区間中最長、かつここまでの疲労を考えれば正念場といえよう。この正念場の取っておきとして、またその真価を試したかったのでパク塩はここまで温存していたのだ。

更に今回は佐谷氏の推奨する分量よりやや濃いめにドリンクを作製する。

終盤のためミネラルを意識的に多く摂る目的もあるが、サハラマラソンの際に佐谷氏が飲んでいたパク塩ドリンクに比べ、私が先に作ったドリンクはやや薄く見えたのでその確認のためだ。

750ml に目算で 1.5g 程のパク塩をボトルに入れる。それでも濃度は佐谷氏のものに及んでいない様に見えたが、味はばっちり私好みの塩加減となった。
もう片方の胸のホルダーには 500ml の水を差し込む。

勾配の緩い箇所は小走りに、きつくなれば我慢して歩く。天気良好で気温が徐々に上がり、額から汗が垂れるのが分かる。意識的にパク塩ドリンク(濃いめ)と水を交互に摂取。

濃いめのパク塩ドリンクは美味しいが、塩分濃度も高いためそればかりを飲むのはよろしくない。

最後の区間はコンビニ等が少ないため、7km 地点のコンビニで軽食を取る。
所持水分は十分と判断したため、そのままラストの 8km の上りに向かう。

10宝塚を出て 2 時間半が過ぎた頃、やれやれやっと有馬温泉への案内板が現れる。
やはり身体が塩分を求めたのか、水に比べパク塩ドリンクの消費が大きくすでに底が近い。
味もドリンク作製時の振りが甘かったのか、パク塩が底に溜まりかなり濃くなっている。

残り 2.3km、時刻は 11 時 30 分をすでにまわっている。すでにゴールをされている方もいるが、ここは主催者の小さな意地として 12 時前にゴールをしたい。

残りわずかなパク塩ドリンクとともに、最後の上りに向けて歩を進める。

 

・最終区間 7 ゴール 有馬温泉・太閤の湯

意気込んで向かったものの、私の現在の状態と実力ではこの勾配を駆け続けることはできない。

気持ちを抑えつつパク塩ドリンクを常のごとく小まめに摂取する。

そして 11 時 50 分になろうという頃、遂に有馬の温泉街に到着した!!

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昨年の練習会で宿泊した古泉閣の前の道を駆けあがり、11 時 55 分!遂にゴールの太閤の湯到達。

ゴール後、夜通し 73.3km の締めくくりとして、残ったパク塩ドリンクを一気に飲み干した。

他の参加者のゴールを待ちつつ日帰り浴場で疲れを癒し、現地合流組も交えて 14 時から

「グリル六甲」を貸し切っての大宴会を催した。

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この席でパク塩を提供いただいた佐谷氏に向け、参加者に感想やお礼のメッセージをいただく。

正式な大会ではなく、宣伝性もない練習会に喜んで「ひんぎゃのパク塩」を提供いただいた佐谷氏に改めて敬意を。

意外な品であるため定番のエネルギーアイテムに飽きた参加者の士気を高めるのに一役買い、また使用方法がシンプルなためすんなり受け入れられます。

参加者の印象に大会とともに深く残るのため、主催者として大変ありがたいアイテムといえます。

※おかげ様で次回の練習会も参加したいという声も多数いただくことができました

いちランナーとしてパク塩ドリンクはかなりのポテンシャルを秘めていると感じました。

パク塩ドリンクは長距離、長時間のレースほど向いているというのが私の見解です。

レース距離が延びれば延びるほど、必然的に補給(固形物・飲料)の回数は増えていきます。

固形物に関してはエネルギー摂取が主であるため、糖類が多くなるのは致し方ないと言えますが、一方の飲料も市販のスポーツドリンクや粉末剤は糖類を多く含んでいるため、固形物とあわせるとくどく、後半になると補給への意欲が損なわれがちです。

ジレンマとして飲料を水にすればくど味はなくなりますが、肝心のミネラルの補給が滞ることにここでパク塩ドリンクを用いることによりレース後半の意欲と補給を保つことができるのです。

シンプルであるがゆえに水やお茶の様に飲めて、その上ミネラルが豊富。

またレース後半だけではなく、序盤から摂取することによってその真価が発揮されると今回体感しました。

ひんぎゃのパク塩はパクチー好きはもちろん、そうでない方にも絶対のお勧めができる逸品です。

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平成 28 年 3 月 16 日
午前 4 時 55 分
(ゴールから 89 時間)

尾西 基樹

  

パク塩でウルトラマラソンを走ろう!(パク塩プレゼント)

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