内装ってかかるんですね

内装・デザインについて各方面と打ち合わせを進めている。相場といえるような数字は見えてきているのだが、相場と見合いで仕事をするようなことは僕はしない。予算を伝えると、予算に合わせてプランを考えてきてくれるみたいだ。
見積もりを見ると、項目ごとの納得性は低い。目に見えないところでお金がかかったりするということは、この数週間で随分学んだつもりだが、具体的な数字を見ると目に見えていてしかもやっぱり納得できないところがたくさんある。
これから多少アクロバティックな方法を使ってでも、数字を自分の納得のいくところに近づけていく。飲食店の開業は初めての経験だが、たくさんの国や地域で、いろいろなものの値段を見てきた。たとえ相場がどうであろうと、価格に納得性があるかどうかが意思決定の決め手となる。
明日は、初めての公開試作会です。

ビール会社が酒屋を紹介するのか・・・

パクチーハウスで提供する酒類の検討をしています。今日は大手ビールメーカーの営業さんと会いました。
「全部うちの商品を」みたいなこと言われるのかと思ったら、「生ビールだけはぜひうちのを入れてください」と言われて拍子抜け。こちらの話を聞いて、酒の提案をしてくるわけではないし。挙句の果てに、「○○さんという酒屋を紹介するのでそこと取引をしてください。他のメーカーのも何でも入りますんで」と…。しかも、自社ビールのよさとかも全然言わない。僕がヨーロッパのいろいろな国のビールの話を少ししてもあまり反応が…。
あなたどこの営業さんですか。こういうのって普通なんだろうか。他のビールメーカーさんも、ぜひ会いましょう。ビールについていろいろ話してから取引したいんですよねぇ。

飲食店のカラクリ

パクチーハウスの食材の調達先について選択肢を広げておこうと、飲食店向け通販大手の資料を取り寄せた。
封筒を開けてみて愕然。居酒屋のメニューそのものだった。
掲載された商品のほとんどが半製品。揚げるだけ、レンジでチンするだけでできるのです。いやーこれは便利だ。いつも安定した味が出せるし、食材のロスも防げるし。
ページをめくっていて切なくなってしまった。経営が効率的に成り立つとしても、こういうものを出すのを仕事にしていると、食べ物が嫌いになってしまうのではないか。こうした冷凍食品を“調理”し続けて調理師になった人は、どんな料理を作るのだろうか。
小さくてこだわりのありそうな店に入って、チェーン店と変わらぬラインナップ・味付けでガッカリしたことが何度もある。パンフレットを見ながら、過去のガッカリがた〜くさん蘇ってきた。そういうカラクリだったのか。
パクチーハウスでは、こういうカタログの商品は使いません。季節によって野菜の味が変わり、味付けも変えざるを得ないでしょう。来てくれた人が楽しく過ごし、食の楽しみを感じるためには、どこの店でも同じ味のものを出すよりも、食材や味付けに季節感を出すことがより重要だと考えます。

内装業者との打ち合わせ

前回の書き込みから随分時間が空いてしまいました。
物件が決まったので先週あたりから複数の内装・デザイン会社と会っています。候補地は現在板張りの座敷になっていますが、これをどのように理想の空間にしていくか考えをめぐらせています。
内装・デザインの会社は、個性の強い人が多いですね。感じもよく、一緒に仕事をしてみたいと思える方がたくさんいます。しかし、初めて飲食店出店をする僕には、潤沢な資金があるわけはありません。コストをかけるということは、最終的には来てくれる皆様の負担を高くするということなので、快適な空間を作りつつもできるだけ抑えたいと思っています。
話を聞いたり、本やネットで調べて、何にどれだけコストがかかるか少しずつ分かってきました。工事の方法などもいろいろ研究しているので、任せるところと、自分たちでできることをはっきり認識して、そして主張して、楽しみながら完成させていきます。

パクチー展へのご来場ありがとうございました

2日までの7日間、渋谷のマークシティーウェスト4Fにあるクリエーションスクエアしぶや(CSS)にて、初の“パクチー展”を開きました。
日本パクチー狂会やmixiを見た方、j-waveでの紹介を聞いた方、たまたま通りかかった方などなど、さまざまな方々にお越しいただきました。平日の昼間と午後7時以降は不在のことが多く、その時間に来ていただいた方には申し訳なかったですが、約150人の方と直接話をすることができ、主催者冥利に尽きます。
とくに土日は盛況で、昼過ぎからしゃべりっぱなしでした。みなさまから頂いた「ありがとう」や「きてよかったです」「得しました」との言葉をしっかり胸に刻み込みました。最終日は、前日までに来ていただいた方の口コミで来場された方も多く、多くの方に支えられていることを強く感じました。CSSのコーディネーターの方によると、日曜日の来場者数がCSS記録を更新したそうです。
日本パクチー狂会を始めて2年強。半分冗談ではじめましたが、残りの半分は本気でした。設立直後はどんな活動をしてよいか分からなかったぐらいですが、初めてのパクチーの日(2005年8月9日)が終わった後、僕は手帳にこう書いていました。
 2008年3月までに、パクチー料理の店を作る。カフェ? レストラン?
 マニュアル化しない。頭で考えてコミュニケーション。
 食べ物の“おいしさ”を強く意識できる場所。ビールが安い。

当時はプランも何もなかったのですが、これは今年の11月に実現することになります。目標より5カ月早く。(なぜ2008年3月と書いたのかはいまでは不明。33歳になるときに、ということだったのでしょうか…?)
また、「スペルを短くするために」作った“paxi”という造語のために、僕がこれまでしてきたさまざまなことがつながっています。パク展の会場のように楽しい雰囲気の中、美味しい料理が食べられる空間。それをパクチーハウスで実現しようとしています。
ありがとう。
そして、これからもっともっと、みなさんとのコミュニケーションが増えることを楽しみにしています。

パクチー展、面白い!

パクチー展、だんだんと活気づいてきました。
昼間はさすがにほとんど来場者がないのですが、夕方から徐々に増えてきます。今日は元々知らない人同士を紹介したら盛り上がったりして、プチ・パクチーハウスのような雰囲気になりました。食べ物、飲み物は会場の都合で出せませんが…。
来場者と少しお話ししたあとに、パクチーハウスのことについてもお知らせするのですが、反応が上々で“首謀者”として嬉しく思います。パクチーハウスは「交流する飲食店」を標榜している通り、これまでに類をみない驚くべき場所にするつもりです。
いろいろ質問を受け、僕の頭の中もどんどん整理されています。パクチーハウスのコンセプトを作るために、僕は国内2000店以上、海外1000店程度の飲食店を訪れた経験を生かそうと試みていますが、今日来場者のみなさんと話をしていてそういう経験が頭の中を駆け巡りました。
みなさんのご期待に一刻も早く応えられるように、頑張ります。今週はパクチー展の合間に、内装やデザインを手がける会社を訪問しまくっています。

パクチー展スタート

 日本パクチー狂会は8月27日から9月2日の7日間、渋谷マークシティウェスト4Fにあるクリエーションスクエアしぶや(CSS)で、これまでの狂会の活動を渋谷の若者に伝えるための展示会「パクチーのすべてが分かる『第1回パク展 in 渋谷』」を開催します。開場時間は、午前10時から午後9時まで。最終日は午後7時まで。
 展示内容は、paxi.jpのサイトに掲載されているものをまとめたもので、パクチーに関する基本情報や歴史、栽培の仕方などをパネルでご紹介します。お近くを通る方は、ちょろっとのぞいてみて下さい。
 また、会期中以下の日程で「パクチーサロン」を開催します。各回、テーマに基づいてパク好き同士の交流を図りたいと思っています。
[パクチーサロン日程表]
 8月30日(木)午後7時〜 「しぶや・わかもの・旅とパクチー」
 9月1日(土)午後1時半〜「パクチーと世界の料理」
 9月1日(土)午後4時半〜「育ててみよう! ベランダでパクチー」
 9月2日(日)午後1時半〜「育ててみよう! ベランダでパクチー」
 9月2日(日)午後4時半〜「パクチーと世界の料理」
 一人でも多くの方と、会場でお会いできますように。明日から会場にはゲストブック(紙版)を置いときますので、会社の帰りにでも寄って、何か書いてください。

試作会のモニターを募集します

今日の試作会では、9品作った。少し変わったものにもチャレンジ。
まずは、パクうどん。
あざやかな緑色が嬉しい。ほんのりパクチーの味がする。麺つゆにつけたり、味の強いものと食べるとあまりパクチー感が出ない。どういう場面でこれを使っていこうか。
パクチー入りうどん
中国の料理人のように派手に麺を打ちたいが…。パフォーマンスとしての麺打ちにすごく興味があります。できる方はぜひご連絡を。いつかちゃんと修行に行くか?
また、燻製にもチャレンジ。どこにもまだ売られていないパクチップを使ってみた。
パクチップで燻製
いぶし始めてすぐ、部屋に香ばしい香りが! 待つこと15分、なかなかのものができました。少し時間か火力が短かったのか、薄味でしたが…。これは改良を繰り返して商品化したいですね。
母の友人が無農薬栽培の茄子が300本も一時に採れてしまったとかで、30本ほどおすそ分けにもらったので、ベトナム風焼き茄子を作った。ヌクチャムの一部をパクソースで代用。
ベトナム風焼き茄子
冷やして食べると最高にうまい! 夏はこれとビールがあれば言うことないですね。 …と言っても、パクチーハウスのオープンは11月初めになりそうなんですが…。来年の夏は、最高のつまみ用意しますよ!
今日頂いた茄子のように、趣味で野菜を作っている人は全国にたくさんいる。いっぱい採れちゃって…と言って近所におすそ分けするのが普通だが、こういう“できちゃった野菜”を有効に使う仕組みも、何らかの形で作り上げたいと思っている。ブログに広告はるアフィリエイトっていう仕組みがあるでしょ? それみたいな感じで、週末農家やリタイア組がお小遣い稼ぎできたらいいと思いませんか。スーパーで売っているのよりもダンゼン美味しくて安全なものが世の中にはたくさん余っています。
そして、ピクルスも。これは漬け込む酢ベースの液体を、パクチーの種で香り付けしてみた。蓋を開けるとパクチーの香りが!! 味には強くでないが、特色あるメニューが作れそうだ。野菜の色もきれいでしょ? パクルスとでも呼ぶべきか。
香菜香ピクルス
今日もよく食べた! 満足満足。この満足感をスタッフ内に留まらせておくべきではないですね。来月から試食会の回数を増やしますが、これにモニター参加したい人は、ご連絡ください。

試作会してます

パクチーが切れたので買い物に行くと
 2本で350円!
これまでの最高値です。高すぎる。まだまだこんな高いパクチーですが、パクチーハウスではみなさんが好きなだけ食べられるよう、頑張ります!

不動産屋の対応2

不動産屋はそっけない店が多い。どうしてだろう。飛び込みであたってみて「飲食店の店舗物件を探しています」というと、「飲食はないね」と言い捨てる。こちらの希望を聞くとか、見つかったら連絡しますとか全くないところも多い。
空き物件の見学に行ったあと、その周辺の不動産屋に入ることもある。数件先に空き物件があるのに、「この辺には全然ない」というのはどういう神経だろう? 情報収集能力が客より欠如しているなら、プロ失格ではないか。
そっけないところはまだいい。ヤクザっぽいというか、迫力のあるところもある。店に入った瞬間、なぜか睨まれる。動揺を隠して、物件を探してもらう。いい物件があったってそういうところとは契約したくないよ。後々まで怖い。
…と言いながら、そういう店で先日よさそうな物件があって、見学に行ってしまった。待ち合わせ時間から15分経って電話すると、「すぐ行きます」。結局50分待たされた。先方は2人で来たが、1人は後部座席でどーんと座っており、車から降りたあともこっちが挨拶しようとアイコンタクトをしようと、全く反応なし。迫力系。
ちなみに、そこの家賃は数日前に店で聞いたときより3万円上がっていた。理由を問うと「前のは社長が勝手に言っただけです」。“社長”が“勝手”なんですか? 
ついでに言うと、この不動産屋には「申込金を入れないと、交渉ができない」と言われ、早々の入金を促された。大家に質問するにも申し込みをしておけと。質問に対して適切な答えがないと、申し込みなんてできないだろうと思うのに。後日、別の不動産屋に聞いたら、「申し込みと入金は別ですよ。契約が決まったら入金です」と言われた。やっぱり。
もちろん、いい不動産屋もある。親身になって物件の紙をめくってくれる。そういうところと、一緒にやっていきたいと思う今日この頃である。