おしぼりがない理由

パクチーハウスはおしぼりを出しません。手を洗えるスペースを入口付近に設置しています。「食事の前に手洗いを」という家庭では当たり前のことを、飲食店でもやるべきだということで、水道を引きました。流れる水で発電する自動給水装置で、衛生とエコを両立させています。

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パクチーハウスを創業した2007年、僕の息子は0歳でした。「食事の前に手を洗いましょう」と日常的に言う家庭は多いと思いますが、多くの飲食店にはトイレを除き手洗いがありません。おしぼりでそれを代用するのではなく、家と同じことをしてほしいと思い、洗面台を入り口付近に設置しました。

このことが、後々、面白い展開につながります。


パクチーハウスの2周年を記念して、約1年間ランチタイムに「地球を救うカレーライス」(考案者の清川孝男氏からベースを仕入れてパクチーハウスで仕上げ)を提供しました。地産地消の有機野菜や環境負荷の少ない肉類を使い、フェアトレードのスパイスを使うというコンセプトをいかによく理解し、噛み締めてもらうかを考えて、ゆっくり食べてもらうことにしました。「カレーは飲み物」なんていう言い方があるぐらいカレーは早食いの象徴的な立場にあるのですが、それを変えたいと思っていました。

カレーのオリジンの国の「手で食べる」行為をお客さんにやってみては−−−最初は冗談みたいに発案したのですが、実際に手でカレーを食べてみて、スプーンで食べるのと異なる味わいに驚きました。自信を持ってお客さんに手食を勧めようと思い、入り口の横に手洗い場があったことが、その手食プロジェクトをスムーズに進めることになりました。半信半疑で、あるいは面白がって手食をしたお客さんから、想像をはるかに超える好意的な反応があり、その活動を日本全国に広げるために作ったのが日本手食協会です。


その手洗いが年末、突然壊れてしまいました。それから約3週間使用不能に。今は復活しましたのでご安心を。修理が難航して(下見含めて3度も来てくれました)、また修理に来た人がとても面白い人で、修理後に30分もお茶を飲むことに。パクチーハウスのそこここにある旅の要素のことから、旅育(子供の教育を旅を通じて考えること)の話へ。故障という形で新たな出会いをもたらしてくれました。

そんな手洗い場。「おしぼりあります」か、と聞いて「手を洗ってくださいね」と答えると洗わない人の方が多いですが、ちょっと席を立って手洗い場に行って、あたりを見回してみませんか?

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ぱくぱく!パクチー新年会2017@渋谷

本イベントは渋谷にある東京カルチャーカルチャーで行われます。

パクチーハウス東京・佐谷恭 presents
ぱくぱく!パクチーナイト新年会2017

ご来場者さまに、パクチー関連各社から豪華パクチー関連商品プレゼントあり!

2017年1月24日(火)
OPEN 18:30 START 19:30 END 20:59 (予定)
出演:佐谷恭(パクチーハウス東京店主)
【企画・司会・プロデュース】テリー植田(東京カルチャーカルチャー・プロデューサー)

前売りチャージ券2,100円 当日チャージ券2,600円(要1オーダー アルコール550円〜・ソフトドリンク480円~ ※パクチーメニューも販売予定!)
チケットはイープラスで発売中!
http://tcc.nifty.com/event/general/19479

party

パクチーは、昨今のブームから日本の食文化へ!
パクチー好きが集まって新年会として乾杯しましょう!

パクチーブームの中心的存在である、パクチーハウス東京の店主・佐谷恭さんによる「ぱくぱく!パクチーナイト」が2017年も、渋谷に移転した東京カルチャーカルチャーで開催決定!パクチーの歴史やイロハに始まり、最新パクチー事情2017などもご紹介!パクチー料理を食べながらパクチーハウス東京 佐谷恭さんと乾杯(カンパク)しましょう。パクチーメニューも販売予定です。

(佐谷恭さんからぱくぱくメッセージ!)
『創業前から「ありえない」「信じられない」「アホ」と言われたパクチー料理専門店も10年目!この間にパクチーは「誰も知らないマイナーなハーブ」から「好き嫌いがはっきりする食材」へと世の中での評価が変わり、“パクチーブーム”と言われるようにもなりました。2016年の「今年の一皿」にパクチー料理が選ばれたことは嬉しく、かつギャグみたいだなと思って見ています。 パクチー料理専門店に注目が集まりがちですが、居酒屋やラーメン屋、イタリアンその他、これまでパクチーと無縁と思われていた飲食店が、パクチー料理を数品出すことも珍しくなくなりました。パクチーはブームから、すでに文化となりつつあります。 とはいえ、世の中にあるパクチー情報は間違いだらけ。メディアも思い込みで報道を繰り返しています。日本パクチー狂会時代から蓄積してきた情報で、世界でなぜパクチーが必要とされ、世界中で食べられてるのか、豊富な情報と適当な感性で話します!』

【出演者】佐谷恭(パクチーハウス東京店主)
【企画・司会・プロデュース】テリー植田(東京カルチャーカルチャー・プロデューサー)

【パクチーハウスとは?】
世界初のパクチー料理専門店。
paxi house tokyo は、世界150カ国以上で使われているハーブであるパクチーを使った美味しい料理を提供する、世界初のパクチー料理専門店です。
パクチーは味と香りが強く、好き嫌いがはっきり分かれることで有名ですが、 paxi house tokyo ではパクチーを愛する人に惜しみなくパクチーを提供するだけでなく、パクチーが苦手な人にも食べていただける料理を用意しています。パクチーの葉・茎・ 花・根・種はそれぞれ違う味が楽しめます。料理の真髄は食材の持ち味を生かすこと――paxi house tokyo は世界のさまざまな料理を参考にしながら、パクチーとその他の食材がベストマッチする組み合わせを考えています。