パクチーの種を融資する、パクチー銀行がもうすぐ15周年を迎えます(2007年1月1日設立)。
JR内房線・保田駅(千葉県安房郡鋸南町)の目の前に、パクチー銀行・本店がリアル店舗として出現します。これに伴い、パクチー・オーナー制度をスタートします。
パクチー・オーナー費用
月額 389円または890円
初期費用 5890円
(いずれも税込)
パクチー・オーナー特典
・パクチー銀行前に特製プランター1つを設置して、パクチーを栽培できます(種は必要な時に提供)
・パクチー銀行が運営するコミュニティ農園に参加できます
・月額890円のプランでは、月1回パクチーの様子をメールなどでお知らせ。成長したパクチーを指示に応じてご自宅に発送します(送料・梱包料別途)。
・パクチーハウス鋸南を開催できます(日時は応相談・15人までの完全予約制・飲食代は別途必要です)。
初回のみ、「パクチー・オーナー初期費用」(5890円)を購入し、一般プラン(月額389円)またはプレミアムプラン(月額890円)の定期便購入をしてください。
一般プランまたはプレミアムプランを継続している限り、その他の追加費用は発生しません。一般プランまたはプレミアムプランを退会してから89日間が経つとオーナー権が消失し、再度の申し込みの場合「パクチー・オーナー初期費用」が再びかかります。
パクチー・オーナー初期費用ご購入の上、以下のいずれかを選んで定期便購入をお願いします。
11月20日までクラウドファンディングも実施しています。
パクチー銀行のリアル店舗をつくる:鋸山の入口、鋸南町保田駅前を盛り上げたい!
パクチー銀行(SOTOCHIKU & 89 unLtd.)
パクチー銀行とは
パクチー銀行は2007年1月1日に僕がつくったシードバンクです。パクチーハウスを始める2年半以上前、パクチーが美味しくて楽しいと思った僕は、日本パクチー狂会を立ち上げ(2005年春)、パクチー普及活動に勤しみ始めました。活動の一環で種を配る活動を始めました。
2006年のノーベル平和賞をグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏が受賞したとき、そのスピーチを聞いて感銘を受けました。担保でなく信用で貸すという発想の転換。そして、彼の立ち上げたソーシャルビジネスで多くの人たちが救われました。全文を読み終わった後、なぜか「これを超える銀行を作りたい」と思いました。
担保もいらず、信用もいらず・・・返済の義務もいらない銀行とは・・・。そんな意味不明な発想を現実のものにする方法論について妄想していたら、僕自身がやっていた「パクチーの種の配布活動」がそれを実現させることに気づきました。植物の種は数百倍、数万倍になります。百人に1人でも返してくれれば成り立つんじゃないかと思いつきました。
同時期に固定種とF1種という、植物の種にまつわる問題についても知りました。小規模でも「種をつないでいく」ことがこれからの世界で必要だろうなと直感し、せっかくだから楽しみつつパクチーの普及活動をしていこうと決意しました。そして、2007年1月1日、パクチー銀行を創設し、頭取に就任したというわけです。
パクチー銀行創設後、種を誰かに渡すという行為が劇的に変化したわけではありません。ただ、渡す際に「パクチーの種あげるよ。栽培してね」から「パクチー銀行から種を融資します。返済の義務はないので安心して食べまくってくださいね」という言い方をするようになりました。
実はパクチー銀行創設前、種を受け取っても栽培しない人が結構いました。タダでもらったものにはあまり価値を感じないのかもしれません。パクチー銀行創設後は、感覚値ですが、種をまく人が増えました。そして、栽培の様子や収穫して料理したことを報告してくれる人がたくさん出てきました。「返済の義務」はないものの、融資を受けて「何かを負っている感」があるのかもしれません。写真を撮る、友人に伝える、作った料理のレシピを公開する、などなど、パクチー銀行と僕のパクチー普及活動を行動で応援してくれる人が飛躍的に増えました。パクチー好きの方々とのコミュニケーションも増え、いつの間にか僕は、パクチー料理専門店を開こうという気持ちになりました。
そして、2007年11月20日にパクチーハウスを始めてからは、年間数千人に種を「融資」するようになりました。また、昨年からは「パクチー育てる」89日間国民運動(2020, 2021)なども開催しています。