ワイングラスの仲間たち

パクチーハウスの「89」グラス。

吉祥寺の肉山さんの「29」を見て、パクりました。ガラス会社をご紹介いただき、できたのが今年の2月。

13600194_1228472323838737_4660593716109582586_nそのグラスを肉山さんに届けたのが7月。その時同席していた仲間たちに、数字で自社オリジナルグラスを作りましょうと呼びかけたところ・・・いくつかできましたよ!

・29 肉山
・46 養老乃瀧
・89 パクチーハウス東京
・108 バイテックグローバル

パクチーハウスではワイン用とアイス・シャーベット用に使っております。以下のFB埋め込み投稿にもある通り、由緒ただしきワイングラスなんです。

このグラス、1970年代に生産されていたとても古いデザインのもので、特にヴェネト州のトラットリアなどで人気だそうです。
この地域では昔、脚付のグラスなどではなく、みんなこうしたシンプルなタンブラーで飲まれていたそうです。
また、ヴェネト州の方言では、グラスワインのことを「オンブレッタ・デ・ヴィーノ(ombretta de vino)」と呼ぶそうで、このグラスは、まさに「ombretta de vino」のためのグラスだとのことでした。

 

パクチーハウスのコンセプトをそのままオフィスにしたらコワーキングができた

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

開催まであと5日!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。(その2)

“交流する飲食店”を展開させようと考え、自分で焼く立ち飲みBBQ「鳥獣giga」 という新業態を作ったこともあります。ジビエがまだ注目されていない頃、自然の肉・自然の野菜・質のいいお酒を好きなだけ飲み食いするお店です。オーガニックや自然食品は女性向けに供されることが多いですが、健康診断でひっかかることを勲章などとのたまうサラリーマン男性こそがそういういいものを必要としているということで、医者に言われて「◯◯を制限して」健康を得るのではなく、好きな物を好きなだけ飲み食いして健康を維持するための店でした。時代を先取りしすぎてごく一部にしか理解されず、半年で閉店しましたが!(笑)

それとほぼ同時に立ち上げたのが、東京で最初のコワーキングスペース「PAX Coworking」です。パクチーハウス東京は“交流する飲食店”として相席を推奨し、誰でも参加できるパーティを年10〜40回ぐらい開きました。パクチーハウス東京は海外のゲストハウスのように誰もが気軽に会話ができる雰囲気をイメージしてつくりました。お客さん同士が会話をして、その場をより楽しんでくれればいいというぐらいの気持ちで始めましたが、お客さんの行動は僕の想像を遥かに超えました。隣に座った人たちと次回一緒に予約してくれたり、店内にある立ち飲みスタイルの交流スペース「Public’S’peace」でいくつかのグループでグルメツアーの会みたいのを立ち上げたりという事例をたくさん見ました。また、パーティで会った人と一緒に会社を作ったという話や、初めて出会った人との話から職業観を変えて転職を決めたという話も。人と人とが交わると人生が変わり、世界が変わるんだなぁと思いました。

1日数時間の食事の時間よりも、毎日8時間とか10時間とかを過ごす仕事の時間にコミュニケーションと笑いをもたらせばより大きく世界は変わるし、個々の人生豊かになるのではと直感しました。パーティと仕事を混ぜることを思いつき「パーティするように仕事する」という妄想を抱きました。考えること約8カ月と9日。偶然SNSでコワーキングのことを知り、僕の妄想は世界にはすでに存在していたんだと嬉しく思いました。こうしてアメリカに端を発し、ヨーロッパにそのコンセプトが伝わりつつ合ったコワーキングをやってみることにしたのです。

今では新聞等でもほとんど注釈なしで「コワーキング」という言葉が使われるようになりましたが、当初は「日本人に馴染むわけのないワークスタイル」というようなことを言われたりもしました。コワーキングという言葉自体の知名度を上げるためには相当苦労しましたが(パクチーより大変でしたw)、日々「PAX Coworking」で起こる出来事に支えられながら続けました。

コワーキングについては4年半前に『つながりの仕事術 コワーキングを始めよう』(洋泉社 新書y,2012)という書籍にまとめています。残念ながら絶版となりましたが全文をネット上で公開していますので、ぜひお読みください。
http://pax.coworking.jp/lets-start-coworking/

英語版はこちらです。
https://www.facebook.com/notes/working-as-partying-lets-start-coworking/table-of-contents/184403635086082

100708

パクチー(paxi)で天下統一

【cinemo PAX vol.2】前武雄市長・樋渡啓祐さんと考える【地方都市の活性化】〜映画『幸せの経済学』見て、トークして、パクチーパーティ!

開催まであと5日!

前武雄市長の樋渡さんのことはよく知っている方が多いと思いますが、僕がしていることをパクチー以外知らない方も多いと思いますので、当日までにいくつか投稿させていただきます。

パクチーハウス東京は“交流する飲食店”というサブタイトルをつけており、さながら海外のゲストハウスのように人と人とが気軽に交流できる空間を目指して作りました。世界が平和でより良い場所になるためには、国(その他)という立場を超えた発想を持つ人が増えることが必要で、かつ、そういう発想を持つ人同士が一人ひとり関係を築くことが大切だと旅を通じて思いました。それを英国・ブラッドフォード大学の大学院(平和学専攻)で修士論文で書き、それを実現するための一つの方法としてレストランを作ったのです。

パクチーを選んだ理由ですが、パクチーはこの構想ができた10年弱前は日本では極めてマイナーな存在でしたが、外国への旅行や異文化との交流(国際交流や外国料理店への関心など)をしている人が知っている野菜でしたので、パクチーと聞いて「ん?」と思う人は旅人としての僕の感覚を直感的に理解してくれると思ったからです。そういう人を店に集めて、その人たちと一緒に「その先」のことをしていこうと考えたのです。

パクチーは英語でコリアンダー、中国語で香菜、スペイン語でシラントロ、ヒンディ語でダニヤ・・・などなど世界で様々な名称がありますが、ほとんど普及していなかった日本では定まった呼称がなかったため(一応和名は学名からコエンドロとされていましたが誰も知らなかった)、名前を統一しようと思いました。そこで選んだのが「パクチー」という音。響きの良さはもちろん、「パクチーは嫌いだけどコリアンダーは食べられる」という誤解的発言をする人がかなりいたため、“好き嫌いがはっきりする”という文脈でよく使われる「パクチー」は言葉としてとても強いと思いました。(パクチーはメディアだと、それ以前から主張しています)

そのパクチーに、僕自身の感覚(旅人が平和を創る)を込めて、「paxi」と綴ることにしました。「pax」はラテン語で平和という意味、「i」は旅人を表しています。世界でさまざまある呼称・スペルを、いつの日か「paxi」に統一したいと目論んでいます。

Kyo paxi

paxi3