パクチーは外食の武器になりえるのか。

*この記事はフードリンクの記事を読んで書きました

Kyo paxiです。7年超前、パクチー料理というジャンルを勝手に創ったのですが、その単語が一人歩きし始めたのは嬉しい限りです。パクチーハウス東京のお客さま、経堂まで来れないときは、お近くのパクチー料理を出す店に行き、ぜひパクチーをじゃんじゃん食べてください。パクチーをブームで終わらせるか、日本の文化にするかは我々の手にかかっています。

 

 

 

冒頭で取り上げていただきありがとうございます。

僕の答えは「パクチーは外食の武器にはなりえない」。7年前の創業のころから、「食材のブームは2年程度。それ以上の強みを持たなければならない」と思いさまざまなことにチャレンジしてきた。ブームが去ったら業態を変える発想ならそれでよいが、だとすると武器とは言えないだろう。

ということではなくて。

武器にならないと思う本当の理由は、専門店を名乗る(わりには全ての料理にパクチーを入れてない覚悟のなさが透けて見える)店だけでなく、パクチーを使う店はどんどん増えるからだ。パクチーはあって当たり前になり、居酒屋でもパクチーがないとなると多くの人は失望。2−3品ぐらい置いとけよー、という状態になる。

また、 パクチー銀行の全国展開により、パクチーを栽培する人が急増し、こぼれ種によりそこら中にパクチーが生える日は近い。つまり、パクチーは数年以内に誰でも気軽に手に入るハーブとなり、どこの家庭の食卓にも並ぶようになるのだ。

というわけで、パクチーを置かない店が顧客離れを起こすことはあっても、パクチーを使ったから店が繁盛し続けるということは、長期的にはないと考えています。

研修報告書:メドックマラソン2014 by 佐保秀郁

1日目

 

{成田→ベトナム}

家から東京駅まで電車で移動し、東京から成田空港まで直通のバスで行く。値段も安く乗り換えもないので今後も成田はバスだなと思った。今まで成田はてっきり成田エクスプレスで行くものだと思い込んでいたので嬉しい発見。

成田では恭さんからかるーく研修の予定を告げられた後、パクチーアイマスクをもらった。こんなものまで作っていたとは。

ベトナム航空の機内ではビールを頼んだが、プレミアムモルツだった。

ベトナムのビールを予想していたので少しがっかりしたが結局うまかった。

{ベトナム空港}

飛行機から降りて、入国手続きを受ける。軍人が従事していたが、仕事より私語に忙しいようで時間がかかった。目が悪いのか、頭が悪いのか、行列が見えないようだ。

{タクシー}

空港からハノイ市内までタクシーで移動。道中、かなりの数の日本企業があって驚いた。

タクシーは武さんに任せていたが、値段がどうやら最初の話と違うらしく明らかにボッタくりな値段をふっかけてきた。海外っぽくていいな~と眺めていたら武さんが粘り勝ちで最初の値段で落ち着いた。最初の値段もそもそもボラれていたみたいだけれど。

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{クレープ屋}

ベトナムではまず日本人が切り盛りしているクレープ屋にいった。ベトナムにはクレープはないらしいが、ベトナム人は甘いものが好きで順調に常連客もついているようだ。
ビールはビアハノイを氷に入れて飲んだが、やはり氷は入れない方がビールは旨いと思う。

{旧市街}
旧市街では町並みの散策と飲食店巡りをした。
いかにも東南アジア的な混沌とした雰囲気に、フランス統治時代の名残が所々にあってベトナムのユニークさを醸し出していた。その象徴的な場所として大聖堂とその周辺のコントラストがアジア的センスでおもしろかった。

ケンウォレットの『大聖堂』という本を読んで大聖堂の思想的、建築的な貴重さに興味を持っていたのでアジアでも大聖堂を見れたことは嬉しかった。

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飲食店巡りは高円寺に支店があるビンミンにまず行った。ビンミンは高円寺店と違って串焼きのみだった。足の串焼きなど日本にはない豪快さだった。味は普通。ビンミンの後はなかなか店が見つからず。

日本と違って、業態ごとで店が密集していて、飲食店街が思ったより無かったので店探しに苦労した。

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二軒目はテラスのある店に。フォーボーと海老の擂り身揚げとサイゴンビールを飲む。フォーボーはやさしめな味付け。
三件目は屋台に行った。
ブンチャーを食べた。香草類が山盛りで、肉もしっかり焼いたものがたっぷりで美味しかった。パクチー麺メニューに使えると思う。サトウキビのジュースも頼んだが、甘過ぎて飲めず。氷も入っていたが汚そうだったので皆ですぐ掻き出す。

 

ベトナム料理の印象は全体的に日本人に合う味付けだった。

味付けはやや日本よりやさしめ。

日本のベトナム料理屋と劇的に違うかといえば、そうでもないという感想。

 

2日目

{ベトナム→パリ}

空港に戻り、チェックインするもフライトが二時間以上の遅れ。ベトナムを出てフランスへ。機内では『食べ物を変えれば脳が変わる』を読む。今回の研修旅行は二冊の本を持ってきたが、どちらも食に関する本にした。この本は特に面白いことは書いてなかった。

コンビニ食やスナック菓子を常食している人は読んだ方がいいのかもしれない。

 

4時間近く遅れてきょうさんと石田さんと合流。
ボルドーに車で移動。レンタカーの配車ミスがあったが、対応が雑すぎるとこがフランス的だなと感じる。去年旅行でパリに2週間程いたがフランス人の仕事のやる気のなさはよく先進国でいれるなと思うほど。パリの街は好きだが人は苦手だ。

 

{ボルドー}

ボルドーに着いて、大聖堂の前のカフェでビールを一杯。
タルタルが評判の店に行ってみんなで宴会。スタッフが異常にイケメン揃いだった。

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料理、ワインともに美味しい。

最初のカフェや、タルタルの店、街の人々の雰囲気がパリと違って柔らかい。

ゆったりと楽しめ、フランス人の印象が良くなった。

どの国も都会はピリッとしていて、田舎は柔らかいのかもしれない。
宿に移動するとレセプションが閉まっていた。ゼッケンも貰えないし、酒も買えないしで寝る以外にすることもないので即就寝。ハプニング続きでおもしろい。

3日目

{メドックマラソン}

研修旅行のメイン、メドックマラソンがスタート。

メドックマラソンは弊社の事業の一つであるシャルソンのモデルとなったマラソンで、仮装し、ワインを飲みながら走るという素敵なイベント。

僕はまだ若いし(27歳)、学生のころ野球をやっていて結構走っていたからフルぐらいなんとかなるでしょと大して準備してこなかった。むしろ時間内にどれだけ飲めるかを心配していた。しかしそれが後の恥ずかしい結果を招くことになる。

 
当日朝、結局ゼッケンは手に入いらないまま会場へ。受付の女性の裁量で無事走れることに。

スタート直前の盛り上がりはいい意味でのゴチャゴチャ感が楽しかった。

スタートしてみると3キロ地点あたりで脚が痛みだす。

それでも飲まなかったら普通のマラソンと変わらないので、しっかり飲むことは忘れずに走った。どれもとてもおいしいワインで、ずっと止まって飲みたいなぁと毎給ワイン所で思う。15キロあたりでふくらはぎがプツンプツンいいだし、肉離れになるのではないかと怖くなった。どうやら塩分不足だったようだ。氷砂糖を配っていたのでてっきり糖分が大事なのかと勘違いしてしまった。

20キロ地点で、制限時間を示す6時間30分ランナーの200m後ろを走っていたが、係員に止められてあえなくリタイア。

しかも僕より一回り以上年上で、明らかに運動とは無縁そうなうっしーさんとほぼ同じスピードという赤っ恥。フルマラソンは若さと部活の貯金じゃどうにもならないなと痛感。

マラソンを終え大西洋に寄り道。きょうさんルイージが大人気。初めて見る大西洋はでかかった。

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{マラソン打ち上げ}

宿ではスーパーで買った食材を調理。シンプルな味つけしかしなかったが、素材の味が濃くておいしかった。ボルドーの人はこんな食材を毎日使えて羨ましい。

それにホテルに当たり前のようにサラダサーバーやソムリエナイフがおいてあってオシャレだな~と。

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{シャルルドゴール空港}

翌朝、TGVでパリへ。きょうさん、石田さん、小浜夫妻に見送られパリへ。

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空港についてチェックイン・・・できず。どうやら1時間前にチャックインしないとダメらしい。テキトーなフランス人が、そこはテキトーではなかった。

乗れなかったものはしょうがないので、天を仰いだりパンをかじったりしながら6時間ほど過ごす。この時読んだ『エル・ブリ 想像もできない味』はとても刺激的な内容だった。

安直なマネは危なそうだが、発想やユーモア等いろいろと参考にしたい。

 

結局ベトナム行は無くなり、ドーハ経由で帰ることに。

空港で短い別れからの再会を果たした見送り組との乾杯はいい思い出になった。

ぬるいビールですら旨かった。酒はシュチュエーションが大事。

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{パリ→ドーハ}

カタールエアラインはとても快適だった。映画を見たり、仮眠をとりながら

過ごす。今回の旅、総じて機内食がおいしかった。パクチーハウスがタイアップできれば、収益はもちろん、宣伝効果がものすごいのではと思った。再加熱調理が前提だが、そのあたりはなんとかなるように思う。

 

ドーハには2時間乗り継で滞在。トイレが水でケツを洗うイスラム式と、トイレットペーパの先進国式(?)ふたつがあって、印象的だった。祈りの部屋もあり、宗教が生活の根幹をなしている様子を垣間見ることができた。今度イスラム圏にも旅してみたいと思う。

 

{帰国}

羽田につくと、ハプニング続きの旅のしめくくりに相応しく、きょうさんのお母さんから貰った土産のサラミを検疫所で回収された。どうも正直に肉を持っていると言う必要はなかったらしい・・・。

 

{さいごに}

 

「社員研修でメドックマラソンを走る」という、言葉にすると(?)で、実際にいってみたらこれまたトラブルとアルコールと寝不足にまみれ続けた5日間だったが、フランスのイメージが変わったり、初めての東南アジアを経験したり、イスラム圏ってほんとにあるんだなと実感したり今後に大きく影響する研修だった。

旅休暇でイスラム圏に行ってみたい。

以上

パクチー・ランナーさん募集中!

12月はほぼ毎日通勤ランしている Kyo paxi です。

パクチーハウス東京は、パクチー・ランニング・クラブという会合を月1回開いて(メドックマラソンに本気で参加したい)ランナーの交流の場を作っています。また、シャルソンという新しいランニングイベントのスタイルを作り、全国に普及させています。

先月、ランナーのグループとお話する機会があり、そのメンバーで駅伝大会に出るという話を聞きました。パクチー好きな仲間なので「パクチーズ」という名前で出るんですよと報告してくれました。

それは嬉しいと思ったので、パクチーハウス東京の店内に掲示してある「No paxi, no life」のフラッグを使いませんかと提案。お持ち帰りいただきました。その際の写真をいただきましたのでご紹介します。

「パクチーズ」のみなさんが参加したのは2014FIA全国スポーツクラブ駅伝という大会だそうです。パクチー柄のオリジナルTシャツを作って参加したそうで、写真をみるだけでこちらのテンションも上がりました!

パクチーハウス東京はランナーのみなさんを応援しています。「No paxi, no life」のフラッグを掲げて参加または応援したい方、貸し出ししますのでスタッフにお声がけくださいね! かなり目立つと思いますよw

(9月に社員研修でメドックマラソンに参加したとき、パリの空港でこれを掲げてスタッフの出迎えをしました。飛行機が2時間ほど遅れましたが、その間に無数の見知らぬ人から話しかけられました。パクチーに国境はない!ですね。)

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