パクチーの勝利

パクチー料理は何かにパクチーを載せるだけで完成するものではない。葉だけでなく、茎・根・種・花など、パクチーのそれぞれのパーツが持つ特徴を活かしつつ、全く新しい発想で料理を捉え直すことだ。だから、○○料理(国や地域の名前)という縦割りでなく、世界中の料理を横断するようなジャンルを作ろうと思って「パクチー料理」という言葉を作った。

このフェスに限らず、パクチーを載せてるだけの店はたくさんある。日本パクチー狂会はそれを非難しない。パクチー料理やパクチー普及に尽力している店舗・料理人のために、工夫を凝らす方法を提案し、一緒に考える用意はある。パクチーで何かしようとしている人は無条件で応援したいと思っている。

もし咎めることがあるとすれば、やっていることじゃなくて続けないこと。ブームに乗るだけだったら誰でもできる。そこでやったことを続けられるか、または、誰かに影響を与えて誰かに継承されるかってのがもっと大事。

よく考えみてよ。つい10年前まで、僕たちはパクチーがほとんど「ない世界」に住んでいた。僕らは今、パクチーが「ある世界」に住んでいる。それも、世界が注目する形で。

目の前に出て来た「パクチーと料理」を非難するのは簡単だけど、それがどうすれば「パクチー料理」になるか考えて、試して、ブログにでも書いてみよう。僕たちが創り、発信する「パクチー料理」はオープンソース型で、参加する人が多ければ多いほど発展していく。意志ある皆さんは「パクチーの勝利」のために協力してほしい。

日本パクチー狂会・会長
Kyo paxi

 

【パクチー麺フェス】さよならパクチー麺

パクチー麺の発売開始から約8年。

2017年6月15日を以って、現在のスタイルでのパクチー麺は終売とします。

(画面下におトクなセールあります 5袋セット 3240円が1945円)

乾麺のパクチー麺を売り出したのは2009年8月9日。パクチーハウスを作ってから2年弱のことでした。おかげさまで当初から遠方から来てくださるお客さんが結構いて、商圏2万キロを標榜していました。地球の裏側から来る方もいて、「次に来れるのはいつかわからない」からと、お土産を買って帰りたいと何度も言われました。

持ち帰りやすいパクチー関連商品ということで、たまたま縁あって最初にできたのがパクチー麺です。当時はパクチー料理専門店をやっているというだけで怪訝な顔をされる時代。パクチーの知名度は極めて低く、僕はクレイジーだと思われていました。今はさらに気が触れているというかエキセントリックなのですが、先見の明があると誤解されたりしています(笑)(笑)(笑)。

パクチー麺の発売から約89ヶ月が経つと、週に1つ以上はパクチー関連新商品が発売されるような、日本パクチー狂会創設時から見ると「クレイジー」な状況になって来ました。フィーヴァーはすでに1年ぐらい続いています。パクチーに熱狂し続けている僕は、以来ずっとテンションが上がりっ放し。居酒屋でもレストランでもパクチーを見かけ、多くの人の知恵と創意工夫に感激させられています。

パクチー麺は、ほぼ1年に1回、小麦粉500kg分ずつ増産して来ました。今回の増産の提案を受けた時、パクチー麺は一定の役割を終えたのではないかと考えました。そして、ずっと協力してくれた食品会社にその旨を伝えました。

長い間ありがとうございました。さようなら。

今月末が賞味期限のパクチー麺がいくつか残っていますので、アマゾンにてセール販売します。一袋389円で5袋セットです。早いもの勝ち。

  

*パク塩は終売しません!!!