稲垣えみ子さん〜【cinemo PAX vol.1】より

映画で旅する【cinemo PAX】

6月25日、第一回のゲストに「超節電生活」の稲垣えみ子さんを迎えました。映画『第4の革命』を鑑賞した後、参加者みんなでお話ししながらパクチーランチ、そして稲垣さんとパクチーハウス東京店主の僕が対談させていただきました。

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全部書き起こしたいぐらい面白かったのですが、特に印象的だったことを。

稲垣さんが月の電気代166円にまで至ったのは、「とりあえずやってみよう」という小さなチャレンジの積み重ねだったようです。万里の道も一歩から。ものすごい決心をして・・・とかではなく「やってみよう」。

同じことをする必要はないけれども、稲垣さんの話を聞いて、自分なりに思うこと・できることをやろうと決意した人が多かったようです。

「超節電生活」の第一歩は原発事故でした。当時関西に住んでいた稲垣さんは、関西電力の原発の比率が50%と聞いて、まずは電気代を半分にしてみようと思ったそうです。こまめに電気を消したり、プラグを抜いたり・・・そんな努力も空しく、最初は電気代が上がったとか・・・。

そこで「減らす」から「使わない」にシフト。電子レンジを使わずに蒸し器を使ってご飯を暖めたり。解凍の仕方を経験で学んで、結果としてそれまでにはなかった「美味しさ」を手に入れたそうです。

冷蔵庫の電源を抜くのはさすがに勇気がいったようですが、できなかったら戻せばいいという思いで「やってみた」そうです。結果、「無駄なものを買わない」という新たな世界に入り、いつの間にか冷蔵庫内で食材を腐らせることもなくなり、「自由」を手にしたとおっしゃっていました。

「必需品」にしばられて「自由」を得ていない。それが現代人なのです。

家電がなくなると、その分、家が広くなるんですね。冷蔵庫や洗濯機にいくら家賃払っているか考えたことがありますでしょうか。

自分の行動について、とても考えさせられる貴重な時間でした。そして、一つずつ、とにかくやってみようと思っています。

 


【cinemo PAX】はユナイテッドピープル社が提供する「cinemo」という市民映画上映システムを使って映画を鑑賞するとともに、テーマに関連するゲストを招いてトークを行うイベントです。映画+トーク+パクチーランチの【cinemo PAX】は、概ね2カ月に一回開催していきます。