標題のイベントに関して予習編として全4回を講師の沖俊彦さん(大月商店)からお届けします。イベント告知ページはこちら。参加表明はメールか電話にてパクチーハウス東京へお願いします。
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2.ベルジャンウィット
欧州の地ビールの王国、ベルギーでは昔からコリアンダーシードを使用して作った“ベルジャンウィット(もしくはベルジャンホワイトビール)”が飲まれていました。かの有名なヒューガルデンは元々ヒューガルデン村というところで飲まれていた伝統的なビールです。大麦だけでなく、小麦・オレンジピール(所謂、漢方の“陳皮”)、そしてコリアンダーシードを使用した軽い酸味と華やかな香りを持つ爽やかなビールです。
今では世界的に人気のベルジャンウィットですが、一時ベルギー国内では人気が無くなって絶滅してしまいました。しかし、ある人が古いレシピを復活させたおかげでまた日の目を浴びることになったのです。度数も5%程度で重過ぎず、食中酒にも汗をかいた日の一杯目にも最適だと思います。
作り手によって、麦やスパイスの配合はバラバラです。また、発酵に使う酵母によっても味わいが変化します。同じベルジャンウィットと言えども、銘柄によってはかなり違いがあります。実際にお試し頂き、是非それを感じ取って下さい。
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沖俊彦(おき・としひこ)
1980年12月26日生。大阪出身。
大学卒業後、都心の某ホテルに入社。偶然バー配属となったが、それをきっかけにお酒と人の関わりの素晴らしさに目覚める。更に知識・技術の向上を目指し、赤坂 BAR MOONSHINER 関根氏に師事。その頃赤坂 bois cereste 山田氏と出会い、ベルギービールに開眼。
日本各地の蒸留所、醸造所のみならず、キューバ、香港、欧州等を回り、研修を重ねる。その後、独立を思い描くが、体を壊し止む無くバー業界を去る。
都内酒販店に籍を移し、ベルギー在住の日本人醸造家、今井礼欧氏の「欧和」販売を担当。ベルギービールを追究する為、2012年大月酒店に入社。現在に至る。
ビール品評会審査員、セミナー講師などに招聘多数。クラフトビール専門webマガジン”transporter”登録ブロガー。