不思議な食感 パク塩砂肝 #パクチーハウスのパクチー料理

不思議な食感 パク塩砂肝は、パクチーハウスの開店初日からあった人気メニュー。後に、味付けを変え、トムヤム砂肝となりました。パクチーハウスの運営母体である株式会社旅と平和を設立した2007年8月9日、会社設立に協力してくれた約20人を招いて自宅でパクチー料理のパーティをしました。パクチー料理専門店なんて「ありえない」と言う評価ばかりでしたが、そこにいた人たちはその言葉を胸の中にしまっていたか、新しいものへの期待感があったかのどちらかで、しかし僕の門出を祝ってくれました。やがて料理が尽き、場所を近くの中華料理店に移しました。その際食べた「砂肝冷製」。ここにパクチーが必要だよねという話が出て、このメニューができることになりました。

不思議な食感 パク塩砂肝

材料

・砂肝 200g
・長ネギ 1本

<タレ>
・日本酒 40ml
・ごま油 20ml
・パク塩 大さじ1
・白胡椒 少々

作り方


砂肝を掃除する(筋を取る)。ショウガ、長ネギの青い部分、その他くず野菜と日本酒(分量外)を入れ、火が通るまで煮る。


タレは小鍋でひと煮立ちさせる。


1を薄切りにし、長ネギ(白い部分)の薄切りと2を和えれば、できあがり。

 

 

   

パクチースティック #パクチーハウスのパクチー料理

パクチースティックは「レシピ」というほどのものでは全くないのですが、日本パクチー狂会ができる寸前のパクチー収穫時に、畑で摘んだ瞬間に口に入れ、この「パクチースティック」を楽しみました。パクチー料理の原点であり、美味しさを最高の状態で楽しんでもらいたいと思い、その時の写真とともに紹介します。

左から、この時のパクチーと料理を監修してくれた料理家の植松良枝さん、日本パクチ狂会・会長夫人、日本パクチー狂会・会長

 

パクチースティック

材料

・パクチー
・マヨネーズ
・コチジャン

作り方


マヨネーズとコチジャンを1:1で混ぜる。


畑で採れたてのパクチーを付けて食べるだけ。

農家の食べ方とは?

世界初のパクチー料理専門本『ぱくぱく!パクチー』(情報センター出版局、2008)より抜粋

佐谷 ふだん食べていてこれはおいしいな、と思われる食べ方ってナンですか?

綿貫さん 卵焼きにパクチーを刻んで入れるとおいしいですよ。あとは、市場には出せないほど大きく育った茎の固い部分、あれはうまいです。皮は固いですから薄く剥きとりますが、畑でそのまま食べたときは本当においしかった。マヨネーズをつけてもいいでしょうね。

しょうゆ汁(ダシとしょうゆで味付けしたすまし汁)に卵を溶いて、そこにパクチーの葉を入れてもうまいですよ。妻の母親がこうやるとおいしいんじゃないと、教えてくれました。日本に来ているタイの人に食べてもらうと、みんな「おいしい!」って言いますね。

佐谷 根っこなんかもスープのダシには絶品ですから、ぜひ試してみて欲しいですね。乾燥させてテキーラだとか強い蒸留酒に入れるといい風味がつきます。でもスーパーで売っているパクチーは根っこがほとんど切り落とされているんだよなぁ。

 

全面パクチーTシャツ(6/11 8:09amまで)

僕がいつも着ている「全面パクチーTシャツ」。

これを注文できる、おそらく最後のチャンスです。6月11日の朝8:09まで。

部屋干しでも30分もあれば乾く速乾性の着心地のいいシャツです。

これを着た人だけが参加できるパーティを7月3日に開催しますので、こちらもお見逃しなく。

では! 注文は以下からどうぞ。

http://paxi-bigwave.peatix.com

バナナ入りパクチーケバブ #パクチーハウスのパクチー料理

バナナ入りパクチーケバブ

 

材料(28cm串20~25本分)

・合い挽き肉 – 700グラム
・玉ねぎ – 1個
・卵 – 1個
・にんにく – 2、3かけ
・パクチー – 2~3株
・バナナ – 2本
・クミン – 少々
・塩、こしょう – 少々
・パン粉、小麦粉 – 適量

 

作り方


玉ねぎはみじん切りにし、同じくみじん切りにした1かけ程度のにんにくと炒めて冷ましておく。


パクチーをみじん切りにする。残りのにんにくをすりおろす。バナナはすりこぎや手などでつぶしてペースト状にする。


ボールにひき肉、炒めた玉ねぎ、パクチー、にんにく、バナナ、卵、パン粉、小麦粉、クミン、塩こしょうを全て入れ、粘りが出るまでしっかりと混ぜる。


タネが柔らかすぎたらパン粉、小麦粉を加えて串に付けられる固さになるまで調節する。


BBQ用の竹串2本にタネを握るようにして均等に付けていく。火の通り良く崩れにくくするために薄めに付けるのがコツ。(屋外に持参する時はここでラップにくるんで冷凍)


炭火などで焼いて出来上がり!(最初に表面を焼きつけ、中に火を通すようにすると崩れにくい)

緑のポテトサラダ #パクチーハウスのパクチー料理

緑のポテトサラダ

材料

・じゃがいも 中2個
・キュウリ 1/2本
・ニンジン 1/4本
・パクソース 大さじ4
・マヨネーズ 大さじ4
・レモン汁 少々

 

作り方


じゃがいもは塩水で15分ほど茹で、皮をむく


ニンジンは5mm以下のさいの目切りにして下ゆで、キュウリは薄めの輪切りにする


じゃがいもを崩し、2を入れ、パクソース、マヨネーズ、レモン汁を加えてよく混ぜる。

青パパイヤのサラダ #パクチーハウスのパクチー料理

材料

具材

・青パパイヤ 1/2個
・キュウリ 1本
・パクチー 大量
・ピーナッツ 適量
・パクチー 大量

ドレッシング

・ニョクマム 大さじ2
・レモン汁 大さじ2
・パクチーの根 適量
・プリッキーヌ 2本
・ニンニク 半かけ
・砂糖 小さじ1
・水 適量

 

作り方


青パパイヤとキュウリを細切りにし、冷水(薄い塩水)にさらす。

 


ドレッシングの材料を石臼に入れてひき、液状になったら1を加え、最後にパクチーを混ぜ合わせる。

 


器に盛り付け、ピーナッツを砕いてかければできあがり。

パクレーゼ #パクチーハウスのパクチー料理

パクレーゼ

材料

・パクチー 適量
・パクソース 30g
・トマト 1個
・モッツアレラチーズ 89g
・オリーブオイル 適量
パク塩 少々

作り方


トマトとモッツアレラチーズの水気を切り、8.9mmぐらいの輪切りにする。


トマト・モッツアレラチーズ・パクソースの順できれいに並べて、パクチーを飾る。


オリーブオイルとパク塩をかけ、できあがり。

パク塩

いろいろ豆のパクパクサラダ #パクチーハウスのパクチー料理

いろいろ豆のパクパクサラダ

 

材料

具材
・ひよこ豆 50g
・大豆 50g
・お好みの豆(2-3種類) 各50g
・きゅうり 1/2本
・ニンジン 1/4本
・パクチー 大量

ドレッシング

・オリーブオイル 大さじ3
・ワインビネガー  大さじ2
・マスタード 大さじ1
・パク塩 少々
・白胡椒 少々

 

作り方


豆を水でよく洗い、水に一晩浸ける。分量は水に浸した後の重量。


柔らかくなるまで煮て、ざるにあげる。


きゅうりとニンジンを角切りにして煮豆と混ぜ、ドレッシングを加える。

ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐 #パクチーハウスのパクチー料理

 「美味しくな~れ」
 「心を込めて、皆さんで楽しみながら、ぐちゃぐちゃになるまでつぶしてください」

 パクチーハウス東京が開店した当初からの超人気メニュー「ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐」。これはある店の料理を“パク”ってできたものだ。

 日本パクチー狂会を旗揚げしたのと同じ2005年の夏ごろ、当時の同僚に連れられ南青山にあるヤムチャイナ(現在は閉店)という店を訪れた。「紹興酒がピッチャーで飲める珍しい店」として紹介され、浴びるほど飲むために訪れた。

 紹興酒もよかったけど、料理も美味しかったねぇ――というのが同行者の感想だった。一方で僕は、料理はもちろんのこと、そこの店主・張(チャン)さんにすっかり魅了された。乾杯のときは天井に吊るされた銅鑼を叩いて盛り上げてくれたし、素材や料理について、すごくいいタイミングで語ってくれた。店とのコミュニケーションにおいて、これほど心地よさを感じたのは初めてだった。それから月に数回はヤムチャイナに通うようになった。

 中でも秀逸だったのが、ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐だ。味はもちろんのこと、「美味しくな~れ」と唱えながら目の前でつぶしてくれる姿に、居心地のよさを感じた。店の常連になると、この“調理の最終工程”を任せてくれた。連れて行った友人と、この楽しさを分かち合うことが誇りとすら感じていた。

 その年の末。日本パクチー狂会の忘年会を、僕の一番のお気に入りであるこの店で開催しようと決めた。「すべての料理にパクチーを」という僕からの提案を張さんは快諾してくれ、実行の運びとなった。一つだけ指定したメニューがぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐だった。元々、このメニューにはパクチーは入ってなかった。パクチーを入れたら絶対にもっと美味しくなりますよと言うと、「それは間違いないでしょう」と応じてくれた。こうしてこの日、僕がもっとも好きな料理は、パクチー料理に変わった。

 パクチーハウスの人気メニュー「ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐」の元となるメニューを出していた表参道の名店「ヤムチャイナ」は、その後しばらくしてビルオーナーの都合で閉店した。商売が行き詰ったわけではなく、突然の退去通告があったとのことだった。店主・張さんが「十数年やって、そろそろ止めろという天命です」と穏やかな顔でおっしゃっていたのが印象的だった。

 その後、張さんの行方は知る由もなかった。飲食店を開き、ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐を自らの手で復活させることになろうとは当時は夢にも思っていなかったのだが、友人などから「表参道のあの店、また行こうよ」なんて言われては、時々張さんのことを思い出していた。

 2006年秋、第一子が生まれることが判明。父になることを思いめぐらせ、自らの人生を自らの手でコントロールするために、起業しようと思うに至った。それから半年以上、自分が最初に手掛ける事業について考え、結果としてパクチー料理専門店を立ち上げようと決めたのは、この連載の初回に書いた通りである。そして意を決した直後、予期せぬ場所で予期せぬ人と再会した。張さんだった。

 一年ぶりの再会。飲食店主でない張さんと話をしたのは初めてだった。台湾から来日した経緯や脱サラして飲食店を開いた理由、専門はお茶と書道ということなど、それまで知らなかったことをたくさん聞いた。そして話の途中で、僕は張さんに提案をした。「ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐を、僕の店で出したい。名前もそのまま使いたい」と。提案直後の張さんのくしゃくしゃの笑顔は忘れられない。店のことはまだほとんど何も決まっていなかったが、人気が出るはずのメニューが一つ決まった!

そして、張さんがヤムチャイナでしていた“心地よい空間づくり”の極意を学びたいと思い、短期間ではあるが、張さんに書道を教えもらった。書く線には心が顕れるということを学び、技術ではなく書の精神の一端を教えて頂いた。卒業作品として、息子の名前を大書した。

 パクチーハウスでは、予約していただいたお客さんに歓迎の意味を込めたネームカードを差し上げていた。これも実は、張さんのヤムチャイナからパクったアイデアだ。

ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐

 

材料

沖縄島豆腐 200g
・皮蛋 半分
・パクチー30g
・万能ネギ 適量
<タレ>
・醤油 大さじ2
・酢 大さじ1
・ラー油 小さじ1
・ごま油 小さじ1

 

作り方


豆腐の水気を切り、サイコロ状に切る


皮蛋は4等分に切る


豆腐と皮蛋に、万能ネギとたっぷりのパクチーを載せ、タレをよく混ぜてかける


ぐちゃぐちゃに混ぜる。おから状になるぐらいまで、ひたすら!

 

パクチーハウス東京で使用していた島豆腐(ない場合は木綿豆腐をよーーく水切りしてください)

 ひろし屋の島豆腐

パクチーハウスで使用していた松花皮蛋

 

パクチーハウス松陰神社で使用したタレの材料(例:ご家庭にあるもので代用してください)

丸大豆醤油
純米富士酢
九鬼純正太白胡麻油
メープラノム辣椒油