結婚式に飛び入りしてみる

アジアではいろいろなものに誘われる。飲食店での客引きはもちろん、散発屋も「Mister, Cutting hair?」などなど。

その中でも印象深く、でも結構頻繁に誘われるものがある。それは結婚式。初めて誘われたときは驚いた。意味が分からなかった。でも、いつの日だったか、言われるがままに参加してみた。異国で全く未知のスタイルの式を見て、旅人としては感銘を受けた。そして、現地の人からしても遠くの地から来た人が紛れ込み祝ってくれるのがうれしいようだ。珍客を歓迎する。他の参加者から矢継ぎ早に質問を受け、大抵いつの間にか新郎新婦の前に担ぎだされる。“高砂”の目の前で式を見ることになる。

やがてパーティが始まると、スピーチさせられたり、歌えとか踊れとか…。でも会場にいる人がみな「新郎新婦を祝う」という共通の目的を持っているので、一体感がある。さっきまで部外者だった僕も、美男美女のカップルを祝福すれば完全に仲間入りできた。

あまり日本では見られない光景だ。でも、こうした体験の面白さはぜひとも輸入したいと思った。

パクチーハウスで「貸切しない」と決めたのは、こういう体験が背景になっている。パーティは閉じるより開いていた方が面白い。予想外のことが起こる可能性を常に用意しておきたい。

というわけで、5月19日(土)にパクチーハウスで結婚披露パーティをするカップルがいます。この日は誰にでも開放しているパーティ営業を行います。