パクチーハウス開店一周年に向けて活動中のKyo paxiです。
素晴らしい一週間が終わり、帰宅したところです。今週はオバQさん(福島毅さんのハンドルネーム。親しみを込めてこう呼ばせて頂きます)の写真展「旅から平和を考える」がPieceOfPeaceプラザで開催されていました。オバQさんはものすごい旅人のネットワークを持っており、彼の呼びかけでたくさんの人がパクチーハウスに来てくれました。その数6日間で100人以上。食事を出していない昼でも満席になるというパクチーハウスはじまって以来の出来事が何度かありながら、忙しくしかし楽しく過ごさせていただきました。
お陰さまで今週の来パク数は345人。一周年記念パーティまでに10000人を目指すという目標に大きく近づきました。あと244人にまで迫りました。
今週は僕が開店前から思い描いていたパクチーハウスの理想的な姿が実現できた気がします。まずは多くの人をひきつけるセンスがある旅の写真家オバQさんに個展を開く機会を持ってもらったこと。僕は世の中にはエネルギーにあふれる人がたくさんいると思っており、そういう人に行動を起こしてもらうことで喜んでいただくとともに、そのエネルギーにより僕の店にもポジティブな空気をもたらしてほしいと思っています。闘病生活を送りながら旅を続けているオバQさんは、リタイア後に本格的に旅を始めて10年以上になるそうですが、その間に旅でつながった多くの人を魅了してきたようです。今回の写真展はそうした方々が支援者としてお手伝いをし、本人の在パクが難しい夜には本人に代わって展示の案内を他のお客様にしながら、パクチーハウス全体を盛り上げてくれました。スタッフ一同、その勢いに載せられながら、楽しく仕事をすることができました。
そして幅広い年齢層の方々にご来パクいただいたこと。オバQさんのリアルな旅仲間には、オバQさんと同様リタイヤ後の方々が多いようです。僕の父親よりも年上の方々と、いろいろな国の話ができたのはすごくよい経験となりました。また、オバQさんのネットを介した旅仲間には僕と同世代ぐらいの方を中心に幅広く、あらゆる年齢層の方がいらっしゃるようです。店内を社会の縮図のようにしたいと思っている僕は、エレベータのドアが開くたびに、不思議な喜びを感じました。
また、お客さん同士が自然に会話をしている姿を多くみかけた気もしました。美しい世界の写真を食事の合間に見ているお客さんが僕やスタッフに写真について尋ね、写真展の企画について店側が説明すると、興味を持ったほかのお客様が話に加わり、やがて談笑されていました。旅先の写真が、それを見る方々の心をかなたまで連れて行き、解放的な気分にさせたのではないかと推測します。
このような楽しい空気の中、常連となりつつある2人組の、誕生日を祝うこともできました。特製のケーキを作ってバースデーソングを歌いましたが、僕の高揚感が伝わったのか、電気を消した店内で他のお客さんもいつも以上にこのイベントに応え、祝福してくれた気がしました。パクチーハウス流“カンパク”の「ビラビラビ〜ラ」の掛け声を複数のお客さんから「楽しい」と言ってもらえたのは、本当に幸せでした。また、2人にはちょっと大きすぎるケーキを、少し前までは全く無関係であった別のテーブルのお客さんにシェアする姿も、パクチーハウスでは当たり前の光景になった気がします。他人の幸せを笑顔と拍手で祝福し、そうしてもらった人は素直な気持ちで応える。人間関係の本来あるべき姿がそこにはありました。同じ日に、同じ空間にいる人は無関係じゃない――それがパクチーハウス。
その他、親しい友人やリピーターの方も多数来パクしてくれました。初めての方で、席をお取りすることができず、狭いカウンターで食事をされた方が「ここに座れてよかった」と満面の笑みを浮かべてくれました。さらに、mixiやブログなどで事前にやり取りをした人と出会うこともできました。
一周年の日を10日後に控えた今、パクチーハウスの理想形をもういちどよく考えています。この1年ですごくいろいろな方と話をし、ヒントをいただき、たくさんのアイデアを思いつきました。レストランという場にコミュニケーションを取り入れるべきだという直感は間違っていなかったと思います。そして、こうした僕の思いつきに多くのお客さんが笑顔で応じてくれています。パクチーハウスは食事を食べるだけのところではないのです。価値ある空間を、積極的にみなさんと作り上げて行きたいと思います。
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