お客さまは大切な友人です

パクチーをネタにしつつ和食や日本文化についても勉強したいと思っているKyo paxiです。昨日は法政大学エクステンションカレッジで開かれていた日本箸道協会のセミナーに出席してきました。教養としても実践的なこととしても学ぶことが多かったです。
一周年を迎えようという今、とりあえず我武者羅に作ってきた店を少しずつ洗練させたいなと思っています。そのためにいろいろなものを見て、よいものを取り入れていくつもりです。そうすることでパクチーハウスを常に変化させていきます。パクチー料理をどんどん追求していくことを軸に、既存の考えにとらわれないやり方で、「“交流する飲食店”パクチーハウス」の味を出していきたいと考えています。
昨日『感情暴走社会』(和田秀樹著)を読みました。キレる少年、中年、老人が増えた理由について考察しており、また、感情をコントロールするコツが書かれており、ビジネスから子育て、その他何らかの人間関係がある人(つまりすべての人)に一読をオススメしたい本でした。
中でも印象に残ったのは、資本主義の先鋭化による過度のお客さま現象(「お客様は神様」「サービス需要者の意見を聞くべき」との過剰意識)が、“自分たちは絶対的に偉い”のだという感情を呼び起こし、キレやすい人たちを生んでいるという分析。今は店を運営する者として、そして店の外では一消費者として、この主張には頷きました。
パクチーハウスの事業計画の中には「お客さまは神様のような遠い存在ではなく、大切な友人である」と書いてあります。パクチーハウスでは、お客さんみんなが店にいるときにワクワクし、その感覚を家や職場に持って帰って頂きたいと考えています。そのために我々も常に楽しみつづけたいと考えています。近著『ぱくぱく!パクチー』にはこのあたりの考え方もバッチリ書いたつもりです(レシピ本のフリをしていますが、実はレシピ本ではないのです)。まだの方はぜひお読み下さい。